将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)に佐々木勇気八段(31)が挑戦する第38期竜王戦七番勝負第3局が10月31日、京都市の「総本山 仁和寺」で行われている。藤井竜王の2連勝で迎えた第3局は、佐々木八段が「四間飛車」を志向。シリーズの流れを変えるべく、意表の作戦選択となった。
藤井竜王が防衛5連覇で「永世竜王」獲得なるか、佐々木八段の初タイトルか。2期連続で同一カードとなった今期の竜王戦は、藤井竜王が開幕2連勝で好発進。佐々木八段にとっては力の出せない展開となっている。
勝負所の第3局では、後手番の佐々木八段が「四間飛車」を志向。なお、昼食休憩時点では2018年3月に藤井竜王が師匠の杉本昌隆八段と王将戦一次予選の千日手指し直し局で指した将棋となっており、挑戦者が藤井竜王への対策として用意してきた意表の作戦に大きな注目が集まっている。
ABEMAで解説を務める高橋佑二郎四段(26)は、「佐々木八段は持ち時間をセーブして指している。第1、2局は序盤で形勢を損ねてしまったことを考えると、振り飛車の経験値は少ないということをのぞいても前の2局より相当上手く指されていると思う」と印象を語っていた。
世界遺産・仁和寺を舞台に争われている一戦で白星を手にするのはどちらか。今後の展開から目が離せない。
持ち時間は各8時間の2日制。
藤井竜王、佐々木八段が注文した昼食メニュー




