■即レス否定派「すぐに返してくれるという謎の親近感を持たれる」
一方、即レス否定派なのが、タイムハック道場代表の青山ひろみ氏。時間の使い方に関する著書もあるが、即レスには問題点が複数あると持論を展開した。「常に即レスをしていると相手に舐められる。この人は即レスをしてくれると思われ、基本的にギリギリにしか連絡も依頼も来なくなる。安定的に対応をしていると、何か予定が入って即レスできなかった時にトラブルになる。また、即レスをどんどんしていると、相手との距離感がおかしくなる。あの人は今もパソコンの前にいる、スマホですぐに返してくれるという謎の親近感を持たれてしまう。また1回のメールで済ましてくれればいいものを、五月雨式にこの件、この件と次々に連絡が来てしまう。即レスのデメリットは大きい」。
かつては即レス派だった青山氏だが、仕事をきっかけに脱即レスに踏み切った。「かつて広告会社の営業をしていた時、担当先が即レスを求める人だった。即レス、即対応を求められ、そこに頑張っている自分がイケているとも思っていた。ただ、女性の先輩に担当先を引き継いだ際、その先輩は『子育てで夕方以降の連絡は翌日対応』『他の客の対応も入るので連絡から返信まで2~3時間かかる』という人だった。心配していたが、契約を打ち切られることもなく、むしろそれが私はショックで『即レスは無駄だった』『自分を評価してもられるビジネススキルを身につけないとダメだ』という方向性にシフトした」と、実体験から否定派へと変わった経緯を説明した。
■仕事によって対応様々「通知で作業を忘れてしまう」「日程調整はすぐ返事」
