日中首脳会談については「中国にとっても米中の関税摩擦はものすごく大きい。レアアースの問題を習近平氏が持ち上げたりして、今アメリカも下手に出ている。ただ、習近平氏は今回の米中首脳会談の中でも、問題は棚上げにはしたけれども、依然米中の関係で緊張している。そんな中で、日本を完全にアメリカ側に回したくはない。そういうタイミングの中で、日米首脳会談がそれなりにうまくいったのを見て、急に会談しようということになった。そういう意味では高市氏にとっては非常にいい環境でできた。これも運が良かった」と分析。
「そんな中で、高市氏は言いたいことを言った。人権問題や尖閣の問題、レアアースの輸出の管理の問題、中国在留邦人の安全確保、北朝鮮の問題、日本の水産物・牛肉の輸入規制問題など全部あげたが、今『言いました』というのでとどまっている。今後、日中間でこういった懸案を本当に解決できるのか。例えば、南シナ海にブイを設置したとか、尖閣諸島に中国の海警や漁民が来るなどの問題が起こった時にどのようにコントロールできるかは今後の課題として問われる。これからが勝負だ」(青山氏)
日米首脳会談がうまくいった理由
