日米首脳会談がうまくいった理由としては「一つはやはり安倍氏との関係があったと思う。安倍氏が高市氏を総理大臣にと推した事実があり、高市氏もそれを最大限に利用して、今回も安倍氏の使っていた(ゴルフの)パターを贈ったりした。トランプ氏もそういうことをわかっている。考え方も安倍氏に似ているし、保守的な考えの持ち主だということで、うまくいったと思う。外務省も、安倍氏の時に通訳をやっていた人を今回高市氏にもつけて、安倍氏の後継者だということをうまく売り出した」と分析した。

「ただ一方で、今回も日米間の投資の共同ファクトシートをまとめたりした。高市氏は石破氏の外交、特に関税交渉を批判していたが、今回合意したのは完全に石破氏の合意の上に乗っかっている。要はトランプ氏も気に入って合意したわけで、その上に乗った合意をしている。結局準備不足もあるし、期間が短かったのもあって、これまでの外交路線の中に乗っかっている。強い外交を取り戻すと言ってたが、取り戻す行動をとったというよりは、まずは今までの路線の上に乗って、安全運転しながら人間関係を築く作戦に出たのだと思う」

「これから先、本当にいい人間関係を築けたとしたら、今15パーセントかかっている相互関税を日本だけ下げてもらえるのか。80兆円の投資は、もうちょっと日本の国益に叶うようにいろいろ変更してもらえるのか。そういったところに、真の高市氏の実力が問われる。つまり、仲良くすることは手段であって目的じゃない。仲良くすればいいということじゃなくて、仲良くして何か日本のためになって、初めて仲良くしたことに意味があったということだと思う」(青山氏)

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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