■「恋愛結婚でも夫婦はみんな違う」「“家族になる”ことからスタートできる」

 「カラーズ」を運営する中村光沙氏は、友情結婚の動機として「家族が欲しい」「子どもが欲しい」「生涯のパートナーが欲しい」「親を安心させたい」などをあげ、「同居して子どもを希望する、みんなと変わらない結婚スタイルを望むカップルが圧倒的に多い。“友情結婚”と言っても、友情は最低限で、それ以上の愛情や信頼関係の元に結婚している。恋愛結婚でも夫婦によって違いがあるのは一緒だ」と語る。

友情結婚の相談所「カラーズ」を運営する中村光沙氏
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 カラーズは、入会前に1対1の対面でヒアリングを行う、相性を見て紹介する、お互いに良ければお見合いに進む、という点で通常の結婚相談所と変わらない。「交際期間は、私たちは“話し合い期間”と呼んでいる。恋愛感情がないからこそ、話し合いがとても重要だ。“性欲”については、相手が知りたいと言えば話し合って、納得の上で結婚してもらう。恋愛結婚でも『生涯1人を愛す』と言いながら不倫する人がいる。結婚後どうなるかは2人の関係性で変わり、それは友情結婚でも同じだ」とした。

 ネットでは、友情結婚への理解の声もある。「性的マイノリティーに関係なく『子どもがほしいから』結婚する人も多い」「恋愛が無くても子どもへの愛情があれば十分」「仮面夫婦もいるし多様な家族の形がある」「少子化の問題など『子ども』が増えるのは良いこと。誰もが自分の意志で自由に生きることが必要」などだ。

 中村氏は、恋愛結婚をした後の変化として、「恋愛感情がなくなると『失敗した』『夫婦関係がうまく行かない』などとネガティブに捉えがちだ。また、恋愛感情は必ず薄れて、別の情に変わる」としつつ、友情結婚は「この期間をスキップして“家族になる”ことからスタートしている」ことがメリットだと語る。

 その上で、「多くの人が“恋愛結婚がすばらしい”と思っているが、皆さん自分の結婚生活しか経験したことがない。“自分たちが良い”と思えているのであれば、それが正解だと信じている」との考えを示した。

 これに小林さんも「我々を見て何かしら思うのも1つの意見なので、こちらがどうこう言うことではないと思っている。ただ、友情結婚の形式をとって、今のところ問題なく生活ができているので、見守ってほしい」と話した。(『ABEMA Prime』より)

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