将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)に佐々木勇気八段(31)が挑戦する第38期竜王戦七番勝負は11月12日、京都市の「京都競馬場」で第4局が行われている。注目の一戦は、佐々木八段の先手で戦型はシリーズ2度目の角換わりとなった。
京都競馬場の開場100周年を記念して開催されている竜王戦第4局。日本中央競馬会の競馬場で将棋の公式戦が開催されるのは初めてで、本局の対局場はゴール板に面した貴賓室の「菊の間」で行われている。
シリーズ成績は藤井竜王が3連勝で防衛に王手をかけている。この一戦を制した場合、竜王5連覇で史上3人目となる「永世竜王」の資格を獲得するとあり、一手一手の進行から目が離せない。
一方、後がなくなった佐々木八段としては何としてでも踏みとどまりたいところだ。先手番の本局では、角換わりの出だしから序盤の駆け引きが繰り広げられている。藤井竜王は右玉を選択。佐々木八段は雁木を志向し、互いに間合いを図りながら互いの狙いを探っている。
ABEMAで解説を務めた戸辺誠七段(39)は、「藤井竜王は右玉で待ちの姿勢。佐々木八段はどこから手を作っていくか。配置が似たような形なので手の作り方が難しい。どこから戦いを起こしていくか、どう受けるか。じりじりとした展開が続きそう」と印象を語っていた。
藤井竜王、佐々木八段が注文した昼食メニュー




