将棋の第38期竜王戦七番勝負第4局は11月13日、挑戦者の佐々木勇気八段(31)が前日に封じた85手目が開封され、午前9時すぎに藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)の手番で再開された。
京都市の「京都競馬場」開場100周年を記念して開催されている竜王戦第4局。日本中央競馬会の競馬場で将棋の公式戦が開催されるのは初めてで、本局の対局場はゴール板に面した貴賓室の「菊の間」に特設されている。シリーズは藤井竜王が3連勝中。本局で防衛を決めるのか、後がない佐々木八段が踏ん張るのか、両者の攻防戦に注目が集まっている。
京都競馬場対局は、佐々木八段の先手で角換わりの出だしに。両者が深く研究を進めている戦型とあり、じっくりとした展開となった。千日手への進行もあると見られていたが、佐々木八段が打開。長期戦も見込まれている。
第4局2日目の対局開始時には、日本騎手クラブ会長の武豊騎手も参列。両者の激突を間近で見守り、競馬場対局に華を添えた。
前日に佐々木八段が45分をかけた85手目は、有力な手が多い中で本命視されていた端歩を突く一手。ABEMAで解説を務める佐々木慎七段(45)は「佐々木八段の棋風も考慮しても自然」とコメントしていた。激しさを増していく両者の今後の戦いから目が離せない。
持ち時間は各8時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





