解説陣が口をそろえたのは、「これだけ桂馬が活躍する将棋はかなり珍しい」という点だ。
佐々木八段がわずかにペースを握ったかと見られていた中盤戦では、藤井竜王も「勝負手だった」と語った桂馬のタダ捨てを選択。重ねて桂馬を放つ迫力の手筋に、ABEMAに出演した佐々木海法女流初段(20)からは「タダのところに桂馬を…あまり思いつかないですよね。発想の中にない」との声が漏れた。
一気にまくり上げる藤井竜王の追い上げに、解説を務めた屋敷伸之九段(53)は、「藤井竜王の勝負術が光った。競馬場での対局らしいスピードを感じる、馬が駆け抜けるような将棋」と絶賛。また、佐々木慎七段(45)も「藤井竜王が最後に“差し切った”という感じ。これだけ桂馬が活躍する将棋は見たことがない。対局場にふさわしい将棋を指せるのも天性のものだと思う」と感服しきりの様子だった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





