2人の勢いが重なったのが東1局だ。阿久津の配牌には面子もドラもなし。方向としてはタンヤオだが、かなり時間がかかりそうに見えた。それでも2巡目に赤5筒を引いたことでグッと手が引き締まると、3巡目にカン7筒を埋め、4巡目にまたも5筒を引いて、あっという間にイーシャンテンまで進行した。
そして10巡目、六万を引いてテンパイすると、最終形は理想的な1・4・7筒の三面張。4・7筒なら高目でタンヤオがつき、さらに7筒なら一盃口もつくという平和・赤のリーチを打った。絶好の三面張と思われたが、山には残り2枚。それでも阿久津は15巡目、最高目の7筒を引き、しかも裏ドラは雀頭の5索。リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口・赤・裏ドラ2の8翻、倍満の1万6000点という強烈過ぎる先制打を決めた。
この鮮烈なアガリに実況・襟川は「ここで獅子が暴れ出すぅ！」と絶叫。ファンも「若獅子」「うおお」「でかい」「まじかよ」「なんてこったい」と興奮していた。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合（全300試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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