両者にとって公式戦172局目の対戦となった準決勝は、佐藤九段の先手で角交換型振り飛車の出だしとなった。羽生九段が抜け出したかと思われたが、終盤では佐藤九段も息をのむような猛攻も披露。それでも羽生九段が冷静に押し切って白星を手にした。
羽生九段は、「駒がぶつかってからずっと激しい展開になり、こちらも薄い形なので気持ち悪いかなと思いながら指していた。端に手が付く形になればいいかなと思いながら指していた」とコメント。2年ぶり2度目の“達人”獲得へ向けて「切り替えて、集中して臨みたい」と意気込みを語った。
準決勝敗退となった佐藤九段は、「端を攻められた時の対応がわからなかった。飛車を取られてはいけなかった。アマチュアの方にもお伝えしてますが、飛車を取られるのが痛いということが今日よくわかった」と自虐的なコメントも。それでも、「羽生九段とはタイトル戦を含めてたくさん対戦していますが、久しぶりに和服を着て対局できて自分なりに全力で指せた。羽生九段と指すと課題が多いなと感じるが、今日も同じような形になってしまい残念。自分の実力向上につなげたい」と更なる飛躍を誓っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





