■マタギから見た“3種類のクマ”街中だけにいる「アーバンベア」も
西村氏によると、クマは生息域によって「山にだけ生息するクマ」「山と里を行ったり来たりするクマ」、そして「街中にだけいるクマ(アーバンベア)」の3種類に分かれているという。西村氏が普段狩猟する山奥のクマは既に冬眠に入っているが、人里に出てくるクマは異なる生態を持つ。クマが市街地に続出する背景には、山奥の強い個体との競争に敗れた弱い個体が下がってきているという実感がマタギの側にもある。
また「強い個体は山の奥で王様のように振る舞っている」とし、弾かれて下がってきたのは「メスクマであるとか若いオスなど、やはりあまり強くない個体」だと指摘する。特にメスクマが街中で子どもを産んで1年間生活してしまうと、その子どもは「山を知らないクマになっている」。これが俗にいうアーバンベア(都市グマ)であり、「人間依存型で、要は勝手にクマの方が人間との共生社会を構築している」と現状を分析している。
■マタギの現状認識 クマが「人を餌と認識する異常事態」
