■「取り上げていただくことは、すごく大きなこと」
第3の選択肢が生まれたことで、「妊娠がわかった時は『宿ってくれてありがとう』という気持ちで一杯だったが、4つ子とわかった瞬間に『せっかく来てくれたのに、みんなダメになってしまう』と思った。減胎手術を教えてもらい救われて、『全員を失わなくていい』と希望ができた」とコメントする。
とはいえ、4つ子を妊娠したからといって、必ずしも減胎手術を受けるわけではない。遠藤氏は「きちんとした情報を得た上で、家族で選択するものだ。現在一般的な選択肢は、『妊娠を続けるか、やめるか』の2つだが、そこにリスクを軽減する減胎手術という選択肢も提示して、メリット・デメリットを考えられる環境が求められるのではないか」と考える。
そして「今回のように取り上げていただくことは、すごく大きなことだ」と語る。「国や学会、大学の倫理委員会でも、『減胎手術が国民的にどう捉えられて、そこからどうしたいのか』という流れが醸成されないと、動きようがないとされてきた。減胎手術の体験者には、誰にも相談できない状況があるが、選択肢に加われば、隠す必要がなくなってくる。本当に重要な1歩だ」。
(『ABEMA Prime』より)
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