元暴力団組員の西成のキンちゃんは「僕の場合、5年間ではなかった。刑務所出てきて約15年だが、銀行口座を作れたのは去年、おととし。せっかく真面目にやろうと思って、刑務所から帰ってきたのに何もかもダメ。『それならもう1回悪さしてやる』と、すねることにもなるのではないか」と話していた。
22年前に暴力団を離脱して、飲食店を経営する男性Aさんも、“5年ルール”の壁に阻まれたという。
「僕は通帳・口座も開設でき、カードも作れた。だが携帯が自分の名前で借りられなかった。住宅ローンのような大きなお金を借りる時に、ホワイトに表面上はなっていて、納税も10年以上していても通らない。警察的には前科・前歴などがない状態になっているが、民間で引っかかる。警察が(5年ルール対象者に)認定すると、銀行や金融機関が聞きに来る。しかし(認定を)外したと言っても、それは聞きに来ないため、ずっと載ったままになっている。まじめにやっても何もできない、口座も持てない、アパートも借りられない。部屋すら借りられなければ、生活の基盤なんかない。携帯も今の時代借りられない、部屋が借りられない、となると更生しようがない」(Aさん)
斎藤さんは自身の体験を踏まえ、今後は社会復帰の問題に取り組みたいという。「就労支援に、いま刑務所も力を入れている。だがそんなに変わっていないと思う。私は刑務所にもハローワークを作ってあげたい。法律が必ず引っかかると思うが、そういうものを生かせれば」と意気込んだ。
フジゼミ藤岡代表は「司法試験は大学受験と比べると次元が違うので一概に言えないが、一度こうと決めたら、絶対に彼はやり遂げるタイプだ。きっとうれしい報告をしてくれると思って、待っておこうかな」と期待している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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