愛する娘を亡くした家族は今、事故は過失致死傷でなく、より罪が重い準危険運転致死傷で起訴してほしいと署名で賛同を求めている。一体何があったのか。事故から9カ月、家族に話を聞いた。取材に応じてくれたのは、琴陽さんの叔母だ。

 叔母は「琴陽がいないことに対しては喪失感というか…いないことの辛さに対して、毎日最近泣いてるというか」と涙ながらに語る。家族はまだ琴陽の遺骨を納骨できずにいた。「琴陽だけがいないのはなんで?って辛さがまた時が経って違うというか。でも深くなる一方ですけどね」と心情を吐露した。

 活発でとても明るかった琴陽さん。転んで擦り傷を作ることもしばしばあったという。家族みんなで食事に行く時、叔母が犬の面倒を見るため「残る」と言うと、「私も残る」と付き添う子だった。叔母は「優しい子だなってずっと思っていた。ものすごい気の使える優しい子だったなって」と振り返った。

 3月24日。春休みに入り、この日は近所の友達と動物園に行っていた。夕方、帰宅後、友達を送ると姉たち4人と自転車に乗り再び出かけた。自宅からすぐの車通りに出て左に曲がった、その時、後方から軽トラックが突っ込んだ。事故現場は、緩やかなカーブの1本道だ。ブレーキを踏まなかったのか、壁に残った痕跡がその衝撃を物語っていた。

事故直後、現場に居合わせた鈴木六男さん(89)の証言
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