【写真・画像】【2026ミラノ冬】五輪実施種目一覧 全16競技&「採用・除外」の裏側も なぜ山岳スキーは選ばれた? 1枚目
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 2026年2月6日、いよいよミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックが開幕します。

 4年に一度の祭典を前に、多くのファンが抱く疑問があります。「今回の新競技は何?」「なぜ、あの競技は女子種目がないの?」

 今大会では、歴史ある冬季五輪に「山岳スキー(Ski Mountaineering)」という新しい風が吹き込む一方で、長年の悲願だった「ノルディック複合女子」の採用が見送られるなど、明暗が分かれました。

 本記事では、全16競技・116種目の完全リストに加え、IOC(国際オリンピック委員会)が種目を選定する際の「冷徹かつ明確な基準」を解説します。スポーツビジネスの視点を持つことで、五輪観戦がより深みのあるものになるはずです。

目次

  • 2026年ミラノ・コルティナ五輪 実施種目完全リスト【全16競技】
  • なぜ種目は変わるのか?IOCが定める「採用・除外の3つの基準」
  • 【新採用】山岳スキー(SkiMo)が選ばれた「納得の理由」
  • 【見送り】ノルディック複合女子は“不採用”に
  • まとめ

2026年ミラノ・コルティナ五輪 実施種目完全リスト【全16競技】

 今大会は、イタリアのミラノ(氷上中心)とコルティナ(雪上中心)など広域に会場が分散して開催されます。実施されるのは、以下の7競技・16種別(分科)・116種目です。

▼ 雪上競技(スキー・スノーボード他)

もっとも種目数が多く、今大会の「新競技」が含まれるカテゴリーです。

競技名 特徴・注目の変更点
山岳スキー
(Ski Mountaineering)
【新採用】 雪山をシールをつけて登り、滑り降りるタイムを競う。スプリントと混合リレーを実施。
アルペンスキー 滑降、回転など。技術とスピードの極致。
クロスカントリー 雪上のマラソン。男女の距離が統一された点が近年のトレンド。
スキージャンプ 【追加】 女子ラージヒルが個人種目として定着。
ノルディック複合 ジャンプとクロスカントリーの総合力。男子のみ実施(冬季五輪唯一)。
フリースタイルスキー モーグル、エアリアルなど。デュアルモーグル(並走)が熱い。
スノーボード ハーフパイプ、ビッグエアなど若者に圧倒的人気。
バイアスロン スキー+射撃。欧州で視聴率No.1を誇る人気競技。

▼ 氷上競技(スケート・アイスホッケー他)

ミラノ市内のアリーナを中心に開催されます。

競技名 特徴・注目の変更点
フィギュアスケート 団体戦の人気も定着。芸術と技術の融合。
スピードスケート ショートトラックとの差別化が進む、純粋なタイムトライアル。
ショートトラック 順位を競う駆け引きが魅力。接触転倒も多いスリリングな展開。
アイスホッケー 冬季五輪の「華」。NHL選手の参加可否が常に話題になる。
カーリング 氷上のチェス。男女4人制に加え、混合ダブルスも実施。

▼ そり競技(スライディング)

ボブスレー、リュージュ、スケルトンの3競技は、同じコースを使用しますが、滑り方や用具が大きく異なります。

競技名 特徴・注目の変更点
ボブスレー 「氷上のF1」。女子モノボブ(1人乗り)も前回から継続。
リュージュ 仰向けで滑る。1000分の1秒を争う。
スケルトン 頭を前にしてうつ伏せで滑る。【追加】 新たに混合団体が採用。
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なぜ種目は変わるのか?IOCが定める「採用・除外の3つの基準」

 「人気があるから採用する」ほど、オリンピックの種目選定は単純ではありません。IOCは改革案「オリンピック・アジェンダ2020+5」に基づき、以下の厳格な基準で精査しています。

  • コスト削減とサステナビリティ(持続可能性):
    「新しい競技のために、巨額の税金を使って新しい会場を作らない」ことが絶対条件です。既存の施設や、自然の地形をそのまま使える競技が優遇されます。
  • ジェンダー・イコーリティ(男女平等):
    参加選手数と種目数を男女同数(50:50)にすることが求められています。「男子しか種目がない」「女子の参加枠が極端に少ない」競技は、削減対象となります。
  • ユニバーサリティ(普遍性)と若者への訴求:
    世界中の多くの国で普及しているか(一部の国だけで流行っていないか)。そして、テレビ視聴率だけでなく、SNSで拡散されやすい「若者受けするコンテンツ」かどうかが重視されます。

【新採用】山岳スキー(SkiMo)が選ばれた「納得の理由」

 今大会最大のトピックである「山岳スキー(SkiMo)」の採用は、上記のIOC基準を完璧に満たした結果と言えます。

  • 開催国の提案: イタリア北部は山岳スキーの発祥地であり、国民的な人気を誇ります。開催都市が提案できる「追加種目」の枠組みが活きました。
  • 究極のサステナビリティ: 基本的に自然の雪山を使用するため、大規模な造成工事が不要です。環境負荷を嫌う現代の五輪にマッチしました。
  • 若者向けの映え: 採用された「スプリント」や「リレー」は短時間で決着がつきます。ドローン撮影との相性も良く、スマホでの視聴に適しています。

【見送り】ノルディック複合女子は“不採用”に

 一方で、関係者が涙を飲んだのが「ノルディック複合女子」の不採用です。
ノルディック複合は、冬季五輪で唯一「男子のみ」実施されている競技であり、ジェンダー平等の観点から女子種目の採用が急務でした。しかし、IOCは2022年6月の理事会において、『世界的な普及度が不十分である(特定国が強すぎる)』ことを理由に、2026年大会での女子種目採用を見送りました。同時に、男子種目に対しても視聴者数の低迷を指摘しており、競技自体の将来が危ぶまれる厳しい状況となっています。

 世界選手権などのデータを見ても、メダルを争えるレベルの国がノルウェーや日本など10カ国程度に限られています。「五輪種目にするには時期尚早であり、メダルが特定の国に偏る懸念がある」と判断されたのです。

 これは女子だけの問題ではありません。男子を含め、ノルディック複合という競技自体が、視聴者数低迷により「2030年大会以降の存続が危ぶまれている」という厳しい現実も浮き彫りになりました。

まとめ

 2026年ミラノ・コルティナ五輪の種目リストは、単なるスポーツのカタログではありません。そこには、「環境配慮」「男女平等」「若者の取り込み」という、オリンピックが生き残りをかけたメッセージが刻まれています。

 新しく加わった山岳スキーのダイナミックな挑戦と、伝統を守りながら変革を迫られる既存競技。その両方に注目することで、今回のオリンピック観戦はより熱いものになるでしょう

 さあ、開幕は目前です。最新の放送スケジュールをチェックして、4年に一度の瞬間を目撃しましょう。

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