第5セット14-9とマッチポイントの場面、SAGA久光のミドルブロッカー・荒木彩花がサーブを繰り出すと、これは大阪MVに返され強烈なスパイクを受けてしまう。キャプテン・栄絵里香がかろうじてこれを拾うも、荒木がライトに挙げたトスが流れてネットを超え、相手に押し込まれてしまう。しかし、これはラインの外に落ちてSAGA久光のポイントに。アウェイチームが大逆転勝利を収めたと思われた瞬間、相手がこれに異を唱えたのだ。
相手がボールに触る前に、ネット際でジャンプした188cmのオポジット、ステファニー・サムディにタッチネットがあったとして大阪MVからチャレンジが要求された。SAGA久光の選手が喜んだのも束の間、場内はワンプレーをめぐり緊迫の時間を迎えていた。
しばらくの後、大型ビジョンに当該シーンが映し出されると、そこには衝撃の結末が待っていた。サムディは確かにネットに“触って”揺れていたが、なんと、触れたのは髪の毛だけだったのだ。頭を振った際、サムディの長い髪がファッサ〜とネットを撫でるようにして触れている様子が映されるも、ただし、体の一部はどこもネットには触れていなかった。
この結果、チャレンジは「Unsuccessful」で失敗となり、SAGA久光の勝利が確定。しかし、場内では「4番の選手の髪の毛がネットに当たっておりました。チャレンジは失敗となります」とアナウンスされると、一瞬、事態を飲み込めない選手たちは喜ぶことができず、審判が改めてSAGA久光の勝利を告げたことで、ようやく2回目の歓喜を迎えていた。
今季、中田久美監督の下で躍動を続けるチームは、前日のGAME1こそ1―3で敗れたものの、このGAME2は2セットダウンからの大逆転勝利を収めるなど、粘り強さを発揮。昨季の女王から勝利をもぎ取り、リーグ2位を堅持した。なお17日、SAGA久光はウィングアリーナ刈谷でクインシーズ刈谷と対戦する。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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