1度目の取組は、立ち合いから伯乃富士が鋭く踏み込む。土俵際でもつれるように両者が投げの打ち合いとなり、ほぼ同体で上半身から土俵に転落。立行司の木村庄之助は豊昇龍に軍配を上げたが、豊昇龍は土俵に顔を激しくこすりつけたか、右眉間付近から流血。額を真っ赤に染めながら立ち上がる壮絶な光景に、館内はどよめきに包まれた。その後、物言いがつき協議の結果、「同体」とみなされ取り直しが決定した。

 迎えた2度目の立ち合い。集中力を研ぎ澄ませた豊昇龍は、すぐさま右上手を引くと反時計回りに旋回。伯乃富士の巨体を揺さぶり、休まず攻め立てて最後は寄り倒しで決着をつけた。寄り倒された伯乃富士は、しばらく土俵上で大の字になり、悔しさを噛み締めるように天井を見上げた。

 その直後の所作が、ファンの心を掴んだ。先に立ち上がった豊昇龍は、負傷した顔面のまま、鬼の形相で伯乃富士を見下ろす。対する伯乃富士は、一呼吸遅れて立ち上がると、胸を張って悠然と歩みを進め、唇をペロリと舌でひと舐め。「あと一歩だった」と不敵に笑うような勝負師の表情を見せ、土俵を後にした。

 この激闘に、ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「豊昇龍は腰の位置がいい。最初の立ち合いは相手に圧力がかかってなかったが、2度目は上手から攻めてちゃんと腰を落としている。それだけで違う」と横綱の修正能力を絶賛。

 同じく解説の北親方(元小結・遠藤)も「2回目、張らなかったのがよかった。張らないことで相手より有利に組む工程が一つ減り、すぐ右のまわしが取れた。そこからは自分の流れだった」と、横綱の冷静な取り口を勝因に挙げた。

 伯乃富士が見せた横綱を追い詰める相撲と、敗れてなお不敵なその立ち振る舞いに、視聴者からは「いい表情してるぜ」「ワクワクさせてくれる」「いい相撲だった」といった称賛のほか、激闘を物語る姿に「背中ドロドロやん」といった驚きのコメントも寄せられていた。両力士の次回の対戦が早くも待ち遠しくなる激戦だった。(ABEMA/大相撲チャンネル)

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2026年1月場所 7日目

更新日時:2026/01/17 19:49
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗

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