こうした状況に、全国弁論大会で4連覇を達成した話し方のプロ・kaeka代表の千葉佳織氏は「AIは私たちの生活から切り離せないものになっているということですよね」と共感を示した。
中でも注目したのは「感涙の スピーチ書いたの AIです」という一句だ。スピーチやプレゼン、対話をより良くするためのサービスを手掛ける千葉氏は、自身の業務でのAI活用について明かしつつ、AIでスピーチ原稿を作ることの難しさを指摘する。
「私もスピーチのタイトルやキーワードを決める時にAIを使うけれど、AIだけで感涙のスピーチは難しいんじゃないかなと思う。結局、伝えたいことをうまく伝えるとなった時に、その言葉を心底信じながら、心底思いを持って話せるかというところで、最終的に伝達ができるかどうかが変わってくると思う。それらしいスピーチを出してくださいと言っても、現状はなんとなくうわべな感じにはなってしまうと思う」
一方で、今後の可能性については否定しない。「私たちがいろいろとAIに壁打ちをしているうちに、もうすでに自分の人格が入り込んだようになれば、もしかすると本当に感涙スピーチが1回で書けるという可能性もあるとは思う」と、使い込み次第での進化を示唆した。
数年前までは専門的なツールという印象が強かったAIだが、今や生活に欠かせないものとなりつつある。千葉氏はこうした変化について「数年前までは、詳しい方が使っているイメージだった。ただ、もう今は全員が使えないといけない時代になったので、もっと賢い使い方とか、そこにどう向き合っていくのかというところを考えていきたい」と語った。
(『わたしとニュース』より)
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