戦熊はJAPAN CUPミドル級王者の実績を持つ強豪だが、これまで1勝2敗と負け越しており、Krush本戦への適応力を問われる一戦となる。対する肉弾子は鳥取・米子ジムの地方名物ファイターで、SNSでの弱気発言など個性的なキャラクター性を武器に挑む40歳中年の星。それ以上にこの対決で注目されたのは、184センチ(戦熊)と160センチ(肉弾子)という24センチの身長差が生む圧倒的なリーチ差だった。

 1ラウンド、肉弾子が距離を取りながらも一気に縮めて果敢に挑むが、戦熊の連打を次々と被弾し、上から降り注ぐ拳と顔面を的確にとらえるヒザに圧倒されて防戦一方。やはりフレームの差は拭えない立ち上がり。2ラウンドに入ると肉弾子も慎重に中に入って反撃を試みたが、戦熊は前蹴り、左右のパンチ、ヒザと攻撃を散らしながら削っていく。終了間際にはコーナーに串刺しでサンドバッグ状態に追い込まれた肉弾子だが、ABEMA解説の卜部弘嵩は「肉弾子は貰ってますけど打たれ強い」とその特性を評価した。

 しかし3ラウンド開始直後、試合は劇的な決着を迎える。戦熊が一気に詰めての連打から、飛びヒザを放つ。序盤から足を上げれば届く距離で再三顔をかすめていた戦熊の右のヒザが“グシャッ”と音を立てて肉弾子の顔面を直撃。一撃KOとなった。肉弾子は足がピンと伸びた状態でダウンし、ゴングと同時に即座にドクターが駆けつける物々しい事態となった。

 ファンもカウンターでの衝撃の一撃に「真空飛びヒザ蹴りでKO」「体格差が危険」「これは頑丈でも無理なやつ」とその威力に驚きの声を上げる一方で、「飛びヒザにパンチを合わせようとしていた」とリーチの差で打たれても前に出て打ち返すスタイルで挑んだ肉弾子の勇気を称える意見も見られた。

 戦熊はKrush本戦ミドル級に乗り込んだ中での戦績を2勝2敗に持ち込む重要な一勝。恵まれた肉体を活かし重量級としての圧力がKrushの舞台でも通用することを証明する一方で「4月のHERO'Sルールでやらせて欲しい」と直訴するなど、Krushの枠で収まらないやる気を見せ大会首脳にアピールした。

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