■セレウリドとは
新生児科医で小児科医の「ふらいと先生」こと今西洋介氏によると、「セレウリドは、セレウス菌の一部の株が産生する毒素だ。赤ちゃんだと症状が激しく出る。摂取後30分〜6時間程度で、吐き気や腹痛を訴え、救急外来に運ばれるケースがある。かなり少量でも症状が出る。大人でも症状は出るが、体が小さい子どもは、少しの毒素でも激烈に症状が出る」のだという。
加工食品業界で長年仕事し、食品の安全管理などに詳しいコンサルタントの川本浩二氏は、「粉ミルクの栄養成分に、アラキドン酸という油の一種が入っている。ヨーロッパではDHAの粉ミルクへの添加が必須と定められているが、DHAだけでは油脂のバランスが悪いため、アラキドン酸を入れている。しかし、その製造工程に不備があり、今回セレウリドの毒素が産生されてしまったと報道されている」と説明した。
国による基準は、「日本ではDHAとアラキドン酸は、任意で入れる栄養素だが、ヨーロッパではDHAが必須だ」と話す。「DHAとアラキドン酸を2対1などで調整して入れた方がいいと、ヨーロッパの小児科学会では言われている」。
■「母乳に近い」を目指す取り組みとリスク
