■ラトニック商務長官の「嘘」と議会の紛糾

 今回の文書公開は、日本にも少なからず影響を及ぼす可能性がある。日米の関税協議で合意したおよそ84兆円規模の対米投資第1号案件を決めるため、ラトニック商務長官と協議を行った赤澤亮正経済産業大臣。自身のXで「お茶目なラトちゃん」と蜜月ぶりをアピールしていた。しかし、そのラトニック氏も追加資料で2012年にエプスタイン氏と会っていた事実が明らかになった。

 ラトニック氏はこれまで、2005年以降はエプスタイン氏との関係を断っていたと発言しているが、整合性が問われる事態となっている。

 10日、ラトニック氏は「家族旅行で船に乗りながら彼(エプスタイン氏)とランチをしました。なぜそうしたのか思い出せません。彼とは何の関係もありません」と釈明。説明を変えたことについて批判を受けた。

 公聴会では、ラトニック氏を商務長官に任命した際、大統領はラトニック氏がエプスタイン氏と関係があることを知っていたかとの直球質問も飛んだ。ボンディ司法長官は話をすり替えようとしたが、民主党のバリント下院議員が「それでは大統領はその関係を知っていたと結論付けます」と迫ると、ボンディ氏は「恥を知れ!」と激昂する場面もあった。

 18日、日本が約束した対米投資の第1号案件は決まったものの、ラトニック商務長官の進退は今後の関税協議の進み具合に影響するかもしれない。

関係暴露された世界の大物たち
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