◆コミュニティノートは「天の声」か「単なる追記」か

コミュニティノートとは
拡大する

 コミュニティノートは、特定の組織やファクトチェッカーが判定を下すものではない。 一定の条件を満たした一般ユーザーが匿名で協力し、誤解を招く恐れのあるポストに背景情報を補足する仕組みだ。 しかし、その見え方が大きな誤解を生んでいると、2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏は指摘する。

 「コミュニティノートがついている時点で『元の投稿がそのデマである』という認識をしてしまう。でも、コミュニティノートは情報を追加する機能。元の投稿もコミュニティノートも両方正しいことがあったとしても、元の投稿が間違っていると認識する。これはコミュニティノートがファクトチェックだと思い込んでしまう側(の問題)」。

 つまり、ノートがついた瞬間に「元の投稿は間違いである」という審判が下ったかのように周囲に映ってしまう。この「お墨付き」のような性質が、投稿者にとっての大きなプレッシャーとなっている。

 この機能によって深く悩まされている当事者の一人が、石川県珠洲市でボランティア活動を行う、おいこらちゃん氏だ。被災地の過酷な現状をリアルタイムで発信しているが、その投稿に度々コミュニティノートがつけられ、ウソつきのレッテルを貼られることに憤りを感じている。 

 「政府の発表と、現場でどう運用されてるかは違う。それで、どう運用されてるかと書くと、『いや、政府の発表はこうだ』『ウソつきだ』とコミュニティノートがつけられる。他県から来た支援者や観光で来た人が『復興していない』と個人の主観でポストしただけで、そこに嫌がらせのわけがわからないコミュニティノートをつける人たちのグループがあると、もう能登に関してこれから何か発信しようとか支援しようと思わなくなってしまう」。

◆匿名性に隠れた「攻撃ツール」としての変質
この記事の写真をみる(4枚)