神奈川県警の不祥事に「やっぱりなという思いがあった。本当に怒りしかない」と明かすのはにしたんクリニックやイモトのWi-Fiなどを経営するエクスコムグローバルの西村誠司社長だ。例え不利な裁判をしてでも戦いたいという。「わずか9000円でも数百万円使って訴訟までやる人間がいる、ということをやらないと抑止力にならない」。

 一体何があったのか。西村社長の体験はこうだった。違反とされた現場となったのは、東京・青山通りに出る交差点。2025年5月のことだった。助手席には妻も乗っていた。「そこが警察の狩り場みたいになっていた。『今日もやっているな』みたいな道だった」。

 西村社長は、青山通りに出ようと横断歩道に進入する前、歩行者を確認したため一時停止。同時に白バイも確認したため、歩行者が完全に途切れたのを入念に確認したのち、車を発進したという。

 そして、「どうやってもこんな文句の言いようがないだろう、という注意を払いながら、歩行者が横断していて、一時停止で止まって、『これは絶対文句ないだろう』と前に出たら……」。白バイ隊員から停止を求められ、「歩行者優先義務違反ですよ」と、反則切符を切られた(違反点数2)。

 西村社長はその場で反論した。「今回彼らが一貫して僕に言ってきたのは、『自分たち警察官が目で見て、2人の警官が現認している。それが全てだ』と。実は僕のドライブレコーダーに残っていたので、ドライブレコーダーを示しながら、『どこにいるんですか?』と言ってやった」という。

 その後は「すると『ドライブレコーダーというものにも死角があるから』と言ってくる。僕も妻も目が2個ずつあって、4個の目で僕らも現認している。あなたも同じ人間で、あなただって見間違いがあるんだから。僕のドライブレコーダーもある。あなたもここ(頭部)にカメラが付いている」とやりとりした。

「今の世の中、スポーツサッカーだろうが相撲だろうが、全てリプレーしながらそれを見る世の中で、『自分たちが目で見たものが100%正しい。それが証拠になる』という、今の法律なり、この仕組みが僕は絶対的に間違っているなと思う。だから僕は法律改正も含めて、絶対変えなきゃいけないなと思う」

 そして、「それがきっかけで、いろいろ調べてみると、僕以外にも『やってもいないスピード違反をやった』ということを言われた人もいる。これは自分1人の問題じゃないなと思った」のだそうだ。

 以来、西村社長は定期的に警察の不審な取り締りについて、動画をアップしている。今回の反則金は9000円だが、例え訴訟費用で割に合わなくても、徹底的に戦うつもりだという。「こんな形で彼らは国民をなめているから、こんな押し切ったところで、『こいつらなんてやれることなんてほとんどない』という上から目線なところがある。中には僕みたいな人間がいて、わずか9000円でも、数百万円使って訴訟までやる人間がいるということをやらないと抑止力にならない。しっかりやっていきたいなと思う」。

「そもそも交通取り締まりの目標は交通死亡事故を1件でもなくすこと」
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