しかし、「やらかし」では済まされない事態も招いている。2012年に33歳の女性が元交際相手の男に殺害された「逗子ストーカー殺人事件」では、警察官が男に逮捕状を読み上げる際、被害女性の住まいや結婚後の名字を隠さずに伝えたことで女性の居場所がわかり、犯行におよんだとされる。

 2025年4月、川崎市に住む岡崎彩咲陽さんが被告の自宅から遺体で見つかった事件では、神奈川県警の報告書によると被害者から「大げさに言った」として被害届が取り下げられ、署員らの説得にも応じなかったという。しかしその後、被害者は9回も警察に電話をかけ、祖母宅に身を寄せており「元交際相手の男がうろつく」と訴えていた。警察は見回りを行なったが不審者は見当たらず「切迫している状況ではない」と判断。相談内容も記録化せず、署長らに報告もしていなかった。

 被害者の父親は「何回もストーカーで捕まえてくれと(警察に)何回も言った。事件性がないと思ったから事件性がないと会見したと、全然うそだらけ。(神奈川県警は)ここはどうしようもない。うちの娘はここで殺されたのと一緒」と、悲痛な思いを吐露。神奈川県警の和田薫本部長(当時)は会見で「被害者の女性や、その親族からの相談などに対する不適切な対応について深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 何度深くお詫びをすれば、信頼される警察になるのだろうか。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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