タイトル戦では通常、前日に行われる対局場検分の際に、対局者が“お茶セット”の配置などの要望を伝える。しかし、本局は藤井王将にとって“西の本拠地”とも言える関西将棋会館での対局であり、前日の対局場検分が行われていなかった。そのため、対局直前の盤面に向かう極限の集中状態の中で、スポンサー商品のアピールに繋がるよう自ら配慮を示した形となった。
単に「自分では(ゼリー飲料を)飲まないからお茶セットのみにしてほしい」といった要望を伝えることもできたはずだが、撤去ではなく、しっかりと協賛企業への感謝と気遣いを示すスマートな対応。これには、中継で解説を務めていた山川泰熙四段(27)も脱帽といった様子でコメントした。
「さすがですね。こんなタイトル防衛か獲られるかみたいな一番で、そこに気が利くって…。できません、僕には。スポンサーさんも嬉しいでしょうね。こんな気遣いされたら、自分だったら藤井王将に一年分贈っちゃいますよ」
大一番を前にしても周囲への配慮を欠かさない絶対王者の姿に、視聴者も大興奮。コメント欄には「スポンサー大事だものね」「ちがうね。気配りが」「こういうとこだわ さすが」といった称賛の声が殺到し、中には「俺より大人な聡太」「本当に23歳ですか?」と、その人間力の高さに驚愕するファンも続出していた。
盤上の圧倒的な強さだけでなく、盤外で見せる細やかな心遣いでも人々を魅了する藤井王将。究極のプレッシャーがかかる最終局、果たしてどのような名局が生まれるのか、最後まで目が離せない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





