■エンタメ業界に押し寄せる「揺り戻し」の波
ビジネス界で「DEI(多様性・公平性・包括性)」の取り組みを廃止・縮小する動きが広がる中、エンタメ業界でも同様の波が来ている。北谷氏は、「行き過ぎた部分を補正してニュートラルに戻そうという意識が強くなっている。ディズニーなどのスタジオ側からすれば、せっかく作った作品を世界中で配給したい。しかし、LGBTQなどの表現が含まれていると、中東や東南アジアの回教国、さらには中国などで上映禁止になってしまう」との見方を示す。
これに対し、ハヤカワ五味氏は、実写版『ラプンツェル』の配役が原作に忠実になりつつある点に触れ、「これまでの流れと違う。保守的な感じになってきているのか」と疑問を呈した。
北谷氏は、最近の傾向として「ニュートラルな存在の俳優」の起用を挙げた。「ヒスパニックやアメリカインディアンの血を引く俳優などは、白人にもマイノリティにも見え、双方に刺激が強くない」と述べた。
■「無理に真逆のことをしたり、多様性を当てがおうとすることに違和感を感じる」
