深刻化する中高年男性の“友達いない問題”…50代男性の37%「友達ゼロ」男らしさの呪縛が原因?ライターが指摘「弱音吐ける存在作らない方がかっこいいという美学が…」

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■「男らしさ」の呪縛とコミュニティの違い

悩み事を相談できるような友人の数
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 伊藤氏の話でも上がったISSP国際比較調査の友人に関するアンケートによると、悩み事を相談できるような友人が「いない」と答えた50代男性は37%、60代男性は36%、70代男性は53%だった。一方で女性はどの年代でも男性のほぼ倍「いる」という結果だった。

 この結果について、瀧波氏は「(中年男性は)会社勤めがすごく長くて、上下関係とか利害関係がある中でずっと生活をしてきた。プライベートで人と関わることがすごく少なかった世代なのかなと思う。それで、いざ仕事を引退すると、『あれ?どうしたらいいかわからない…』みたいな。仕事の愚痴とかだったら会社の中でずっと話してきたけど、そういうのが何もなくなった時に、どうやって誰とつながればいいのかわからないっていうのはあるのかなと思う」と指摘した。

「女性の場合、夫の転勤とか子どもの学校とか自分の都合じゃない相手と付き合わなきゃいけないという場面もある。しかも子どもとか夫のためっていうのがあるから、すごく難しい相手とでも何とか調整して大変でも付き合っていくということをやってきたから、やっぱりコミュ力はすごく高くなっていくと思う」(瀧波氏)

 また、伊藤氏によると、中年が孤立する原因には「男らしさ」が悪影響を及ぼしているという。

「男性は周囲から男らしさを求められた際に、その期待に応えられないことに恐怖を感じてしまう。弱みを人に見せることを極端に嫌う。昔のような『男だったら泣くなよ』『弱音を吐くな』という発想は、特に40代、50代、60代のみなさんには植え付けられているのではないか。男らしさが欠けているということは、競争に勝って本来手に入れられるものを失っているという風に認識をしてしまう。何でも話し合える、弱音を吐けるような存在をあえて作らない方がかっこいいという美学が植え付けられているのではないか」(伊藤氏)

 これに瀧波氏は「女性の立場としては、それを感覚的に理解することはすごく難しいけど、『つらい』とか『苦しい』とか『寂しい』を言えないということなのだろう。もし言われたとしても、きっとどうしたらいいのかわからない。触れにくいとか。そういうことで、つながりにくくなっているのかなと想像する」と語った。

「会社とかでは、ホモソーシャルと言って男性同士が連帯してワイワイやっているけれども、それがプライベートではできないということなんでしょうね」(瀧波氏、以下同)

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