■なぜリバタリアンは選挙で勝てないのか
前参議院議員の音喜多駿氏は、リバタリアンについて、「私は小さな政府主義者で、できる限り政府の機能は小さい方がいいと思っている。年金などはほぼ自己責任で積み立てていって、最悪の場合は生活保護があるのだから。取って配り直すぐらいなら最初から取らないでほしいと思っている人は一定数いる。ただ、日本ではまだまだマイノリティーで、選挙をやったらやはり勝てない。アメリカですら国家の予算は膨らみ続け、機能は拡張している。だが、やりすぎではないかという人が一定数いないと歯止めがかからなくなるため、非常に重要な思想の1つだ」と話す。
リバタリアンの主張が通りにくい理由について、蔵氏は「1つの問題は我々の人口構成にある。戦後の団塊の世代は280万人生まれているが、昨年は65万人程度だ。どうしても有権者は高齢者が圧倒的になってしまい、収めてきた権利として年金を欲しがる。今さら『自民党は60年間嘘をつき続けてきました』とは言えないし、70歳の人に『明日からは0円で生きてください』と言うのは社会契約として成り立たない。現実的な有権者の選択としては、現状の大きな政府、福祉国家を維持せざるを得ない」との見方を示した。
参議院議員で元明石市長の泉房穂氏は、「本来、国家というものは最低限からスタートして、夜警国家的に国の安全を守るあたりがベースであったが、どんどん肥大化してきた。この20、30年で3割程度の負担が今や5割だ。だが、負担に見合うサービスが政府から来ているかというと落差が激しい。私は小さな政府か大きな政府かよりも、納得できる政府、すなわち負担している部分が有効に使われているという納得があれば、小さかろうが大きかろうが納得し得られるのではないか。お金の使い道を見つめ直す必要があるという点では一致する」と述べた。
■「突拍子もないことを言う常識のない奴だと思われてしまう」
