アンジェリーナ・ジョリーの“乳房切除”で話題「遺伝子検査」どこまで信じる?民間ビジネスの検査=“星占い”的と指摘も

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■世界に衝撃を与えた切除の傷跡

アンジェリーナ・ジョリー
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 先日、TIME誌の表紙で乳房切除の傷跡を公開し、世界中に大きな衝撃を与えたのがアンジェリーナ・ジョリー氏だ。13年前に遺伝子検査によって乳がんの発症リスクが高いことが判明したため、予防として乳房を切除する選択をした。本人は「子どもたちとできるだけ長く一緒にいるための選択だった」とその思いを語っている。

 遺伝子検査とは、血液や唾液からDNAを解析し、将来かかる可能性のある病気のリスクを事前に知るもの。特定の遺伝子の変異が原因となる病気については、非常に高い精度で予測が可能となるケースもある。

 しかし、一口に「遺伝子検査」と言っても、医療現場で行われるものと、ビジネスとして流通しているものとでは、その性質が根本的に異なると北里大学大学院の高田史男教授は指摘する。高田氏は、検査対象となる状態を大きく2つに分けて説明した。

 一つは、アンジェリーナ・ジョリー氏のケースに代表される「単一遺伝子病」だ。これは「1つの遺伝子の変化で1つの病気が発症する」という、遺伝子の影響力が非常に強く、1対1の対応関係にある病気を指す。

 もう一つは、糖尿病や高血圧、あるいは多くのがんといった病気に見られる「多因子病」だ。これは単一の遺伝子ではなく、2万種以上ある遺伝子全体の相互作用や環境要因によって、「ちょっとアレルギーになりやすい」「少しだけがんになりやすい」といった体質が形作られるものだ。高田氏は、「たった1個か2個の遺伝子、1カ所・2カ所の個性を見てものが決まるものではない」と強調する。

■「占い」化する民間ビジネスへの警鐘
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