■自分らしさを求めるあまり類型化に縛られるジレンマ
フロムココロの調査によると、このパーソナルカラーが急速に脚光を浴びた背景として、従来は人気の芸能人やモデルが使用するものを模倣して購入していたが、ここ数年は自分らしさが重視されるようになり、自分に似合うものを知りたいという変化があるようだ。そうしたものを追求した結果、欲求が叶う指標として注目を集めたのではないか。
「確かにセルフプロデュースを一般人にも求められている空気を感じてはいて、似合っているものをちゃんと着て、いわゆる“垢抜け”を目指さなきゃいけないみたいな、そういう風潮をSNSを見ていると感じる。でも垢抜けってなんだっけ?とか思ったりもするし、自分が何を着たいのかとかどういう表現をしたいのかがすっぽり抜けてしまっていると、みんな似たような格好になってしまうし、それはちょっとつまらないなと思ったりする。自分らしさを求めるあまり類型化され、縛られるというか…利用するだけにとどまりたい。その先にオシャレの楽しみがあると思う」(月岡氏)
そんな月岡氏は自身のパーソナルカラーを認識していないというが、“顔映り”を判断材料にしているそうだ。
「やっぱり暗い色だとちょっと顔映りがよく見えないので、例えば黒い服を着るときは白い襟を顔周りに入れるようにするとかはやっている。でも、それはあなたが30代になって顔がくすんできたからシンプルにそういう色が似合わなくなってきたんだみたいなことを言われて、『なんだ、これただの加齢じゃん』と思ったこともある」
一方で、番組キャスターを務める徳永有美氏は年齢とともに似合う色がわかってきたという。
「私くらいの年になると一瞬でこれは似合う・似合わないとわかる。もう3秒くらいで。それで結局同じ服ばっかになっちゃうんですけど。いろいろトライアンドエラーの中で(わかってくる)。ブルベ・イエベも一つの判断材料として、正しい認識で広まればいいと思う」
最後に月岡氏は「みんな『謎ベ・自由』という気持ちでやってほしい。多くの人がノリで確かな軸を判断をして言っているわけじゃない気がする。そもそもみんな不確かなことを言っているだけなのでは」とポジティブに語った。
(『わたしとニュース』より)
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