■「論壇が読者を無視してきたんでしょう」
『情況』元編集長の塩野谷恭輔氏は、論壇が抱える構造的な欠陥について、「そもそも、論壇が読者を無視してきたんでしょう。読者を無視してきたから、いなくなっているのだと思う」と語る。
かつての論壇は、大学教授や専門家といったアカデミアの人間が、独自の専門用語を用いて語り合う閉鎖的な空間になりつつあったが、「需要はある。だけど、これまで論壇に書いてきたようなアカデミアの人や書き手は、それぞれの専門用語で喋っているから通じない。もっと伝わる形で書けないんだったら、リアルの場所に出て喋るとかすればいい」。
また、「論壇の小難しい人たちが排除してきたテーマも絶対にある。そして『SNSの人たちの方が敏感で気づいているよね』という問題もある」との見方を示した。
今後の論壇のあり方については、「売れていないわけだが、『いいものを売っています』と言って買うやつなんかいるわけない。それは出す側の視点だから、買う側の視点にならなきゃいけない」と断言。
その上で、これから果たすべき役割について、「僕らができることは、完結した議論を届けることじゃない。これを『話のネタにしてください』と言って届ける。それでみんなが議論すればいい。届けるところまではできるが、『議論する場所を一緒に作りましょう』とか、そういう話にはなる」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
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