「我々の側に神がいる」まるで宗教戦争?「ハルマゲドン用の核兵器」に言及した米ヘグセス国防長官のタトゥーに注目集まる

わたしとニュース
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■「イスラエルファースト」への批判…トランプ大統領はどちらを取る?

 そしてイスラエルのネタニヤフ首相も、会見などで旧約聖書などを引用することが非常に多い。イランとの攻撃発表では「行動しないなら私たちはイランの核攻撃を受けることになる」「2500年前の古代ペルシャで、ある宿敵が私たちの民を完全に滅亡させるという全く同じ目的で立ちはだかった」と、ユダヤ人が虐殺の危機から救われた旧約聖書エステル記に言及している。

 こうした状況に、三牧氏は「2023年10月に始まったイスラエルのガザでの軍事行動が多くのガザ市民を殺害してきた。そして今回のイラン攻撃でもイランで2000人、レバノンでも2000人の犠牲が出ている。ヨーロッパ諸国でも、ホロコーストの悲劇は悲劇であり、イスラエルが周辺諸国に感じる脅威もそれなりにわかるけれど、今やっていることはさすがに自衛を超えているとして、先日イタリアがイスラエルとの軍事協定は自動更新しないで見直しの姿勢を示した」。

「だんだん離れていくヨーロッパ諸国をつなぎ止めるために、『私たちはユダヤ教、キリスト教、聖書の世界を共有していますよね』『ホロコーストはヨーロッパが犯した大きな罪ですよね』そして『イスラエルがやっている今の行動にちゃんと理解を示してください』と強調しているのだと思う。焦りみたいなものもネタニヤフ首相の発言からは見て取れる」

 こうした中、イスラエル国民は、自国が起こしている軍事行動に関してはどのように思っているのだろうか。

「今回ネタニヤフ首相が戦争をやめない1つの理由として、自分が汚職とたくさんの罪を抱えていて、戦争中だと裁判ができないので、この裁判を引き延ばすために自分のために戦争をやっているのではないかという疑惑がいよいよ高まっている。他方で、全部の問題がネタニヤフ首相にあるかというとそうとも言えない。アメリカの世論調査を見ると『この戦争が1日も早く終わってほしい』というモードになっているが、イスラエルの世論調査では、いまだに『イランとの戦争は続けるべきだ』という意見が過半数だという。そういう世論を背負って、そしてネタニヤフ首相の私的な裁判をかけられたくないという利害もある中で、このイスラエルをどうやって停戦交渉に巻き込むことができるのかが停戦に向けた1つの焦点になっている」

 イスラエルが早期の戦闘終結を目指していないとみられる中、トランプ氏は、ネタニヤフ首相との向き合いとイランとの戦闘終結への道の、どちらを大事にしていくのだろうか。

「トランプ氏はアメリカの大統領。最近のアメリカの民意は『もうこんな長期化した戦争はやめてほしい』。しかし、停戦の条件として本当はレバノンへの攻撃停止が入っていたのに、イスラエルが『レバノンは入っていない』と言ったら、トランプ氏も意見を変えている。重要な局面で常にイスラエル側に立つトランプ氏に対して国内の批判も高まっている。あなたは『アメリカファースト』と言って国民に支持されて大統領になったのに、とても『アメリカファースト』とは言えない。アメリカの人たちの税金が出ていくばかりのこの戦争を、いつまでもイスラエルに振り回されてやめられていない。あなたは『イスラエルファースト』の大統領になっているという批判がトランプ氏の岩盤支持層から強く上がっている現状がある。トランプ氏がどちらを取るかは本当に重要だ」

(『わたしとニュース』より)

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