■自衛党大会での国歌斉唱は「政治的行為」か
陸上自衛隊出身で江戸川区議会議員の中野ヘンリ氏は、今回の件について、「自衛隊法のいわゆる政治的活動制限に抵触する恐れが極めて高いと考えている。問題の本質は条文の解釈論争ではなく、自衛隊法の趣旨に立ち返るべきだ。制服姿で自衛隊所属として紹介され、明確に政治的目的を持った党大会の場で歌う行為は、外見上の政治的中立を損なう予見可能なリスクだった」と語る。
対して、元航空自衛隊空将の永岩俊道氏は「国歌斉唱は国旗に対して、つまり日本国に対して敬意を表して歌うものだ。自民党に向かって歌ったわけではない。この議論で現場の隊員たちの誇りや立ち振る舞いを揺るがしていること自体、日本政治の問題だ。自衛隊はいつだって公人である。制服を着るときは、日本国民の平常の生活を守るために命をかけて役割を果たせという証だ。私人・公人という枠組みで言い訳がましく言うのは極めて不適切だ」と反論した。
また、元航空幕僚長の田母神俊雄氏は「何が一体問題なのか。難癖をつける人たちの意見にいちいち取り合う必要はない。自民党は『問題があるならあなたたちが立証しなさい』と強く出ればいい。官房長官などが反省するようなことを言うからつけ込まれる。今日まで普通にできたことが明日からできなくなるのは、国民の自由が失われるということだ」と訴えた。
■シビリアンコントロールと自衛隊の定義
