■消失した「承認」と仕事のやりがい
単なる報酬だけでなく「自分の仕事が誰かに認められる」という感覚の欠如も、静かな退職を加速させている。
ひろゆき氏は「(飲食店も)今はチェーン店ばかりだから、どこで食べても一緒だし、『自分が頑張ってもお客さんを喜ばせる』に繋がらないんですよね。そうなると「適当でいいや」になる。むしろ個人事業主の人は働くことが好きな人がいる。自分の店を持った料理人もそうだ。自分の生きがい・やりがいを感じるということで、儲からないけど仕事が楽しいということが減っている」と語る。
逆に充実感を得られる例として「そんなに難しい話でもない。たとえばトイレ掃除のおばさんで、とにかくきれいに掃除が好きな人がいる。それがすごくきれいだと、表彰されたりもする。会社の中の歯車だったとしても、自分はこの仕事がすごく得意で『みんながトイレをきれいに使ってくれるのは私のおかげ』と思えるだけでも幸せだと思う。自分のやっていることが評価されることが減っていることの方がむしろ問題だ」。
個人はいかに生きるべきか。竹中氏は、組織の「地図」に従うのではなく、個人の「羅針盤(コンパス)」を持つべきだと提言した。
「アメリカに『Compass over Maps(地図よりコンパス)』という言葉がある。今や、有名大学を出て、大企業に就職して、管理職になるという人生の地図みたいなものがない。その時には自分がどういう生き方をしたいのかという、コンパスは持っているべきだ」。
また「非常にマニュアル的な仕事だけやらされていたら、自分の生きがいのコンパスを持てない。だからそれを仕事以外に求めることもあると思う」とも加えた。
これに、ひろゆき氏は「仕事はやってみると楽しい部分があったりする。まずはやってみて、合わなければすぐに辞めてもいい。今までやっていなかった仕事をとりあえずやってみることは試してもいい」と添えていた。
(『ABEMA Prime』より)

