「学会参加を断念」「不足分は自腹」物価高が大学などの研究活動を直撃… “日本の研究力低下”に懸念

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◾️消耗品・旅費の高騰と「狭まる研究範囲」

 具体的にどのような影響が広がっているのか。調査への回答では、消耗品などの高騰によって「試験個体数を減らして対応しており、数年前と同程度のクオリティーの試験を実施することが難しくなっている」という声や、旅費の高騰により「所属機関規定の出張費では賄えなくなり、不足分は自腹で出している」というケースが報告された。

 また、「学会の参加を断念したり、国際的な学術交流が途絶えてしまうことで、学術界における日本の存在感が低下してしまうのではないか」という危機感を訴える記述も確認できる。

 自身も大学で研究を行う中野氏は、現場への影響について次のように語った。

「私は文系なので機械を買うなどはあまりないが、学会の参加を断念するのは割とみんなやっていると思う。物価高だけでなく為替の問題もあるので、できる限り自分の持っている研究費の中で優先順位をつけていく形でやりくりしている。ヨーロッパはやめてアジアにしようとか、そうした判断で行けるところが減ってしまう。それは研究全体にとってネガティブだと思う」(中野氏、以下同)

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