学歴や年収にも差がつく「長男教」の弊害…周囲が不幸せに?経営リスクも?「儒教や男児選考の影響が残っている」研究者が解説

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◾️企業経営にも潜む“長男教”のリスク…業績・株価が良かったのは「婿養子」企業

 長男教は家庭だけでなく、企業経営においてもリスクを生むという。

「ファイナンスの研究、しかも世界トップ3に入る超有名な学術雑誌に掲載された論文があり、世界中でいろいろな創業家系がずっと続いている企業があるが、日本だけすごく業績がいいままの創業家系の企業が多いと」(崔氏、以下同)

「他の国と違って、婿養子、つまり長男に継がせる、血のつながりありきではなく、あえて外からの優秀な人を迎える婿養子政策を取っていたからではないかと。実際にデータで検証すると、本当に婿養子企業ほど業績、株価が良かったという結果が出た。多分、昔の経営者の人たちも『長男教はまずいんじゃない』と思っていた人がたくさんいたはず。それをそうさせないために、あえて婿養子を取っていたという。今でもそういう料亭があるのを知っていて、あえて『うちは婿養子しか取りません』と言っている」

 海外の研究でも、経営者を血縁の長男にこだわると経営悪化のリスクがあると発表されている。

「なんでもかんでも長男って思わないでほしい。現代は養子だけでなく、娘に継がせたり、兄弟みんなで競争させることもあり、私はすごくいいことだと思っている」

 さらに、崔氏は韓国の企業の状況についても触れた。

「最近韓国株が上がっているが、それはコリア・ディスカウントがなくなりつつあるからだと言われている。以前は財閥が長男教でバチバチに固めて、血縁の人ばかりに継がせるのが当たり前だった。でもそれをなくして優秀な人をどんどん入れようとするのが起こりそうだという期待もあって株は上がっている。だから、優秀な人をどんどん入れようとすること自体は本当にいいことが検証されている」

「無意識の偏り」からのアップデート
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