5月10日まで開催されたWRC第6戦ラリー・ポルトガル。その中継内で、2026年WRC衝撃映像集と題し、第5戦までに起きた数々の激しいアクシデントが紹介される中、サーキットレースの実況でも著名なピエール北川氏が注目したのは、サバンナの大地で起きたまさかの遭遇シーンだ。
特集されたのは、3月にアフリカ大陸で開催された第3戦サファリ・ラリー・ケニアでの一幕だ。ヒョンデのベテラン、エサペッカ・ラッピ(35)が、林間コースを猛スピードで駆け抜けていた際、前方のコース中央に巨大な影が立ちはだかった。それは、まさにケニアならではの「障害物」である野生のキリンだった。
時速100キロを優に超えるラリーカーが迫る中、キリンは驚いた様子でコースを横切っていく。この危機的な状況に対し、ラッピは迷わずスローダウンを選択。英語実況では「ケニアでしか起こり得ない『障害物』です」「子どものキリンが通り過ぎるのを待っています」と、緊迫したレース中でありながら野生動物の命を最優先したラッピの“神対応”が紹介された。
次のページ
