栃木強盗殺人 高校生4人(16歳)を逮捕“知り合い型闇バイト”か「俺もやらなきゃ」とさせる手口 弁護士「SNSが真実、教科書になっている」

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■“知り合いネットワーク型”が少年心理に与える影響

事件の構図
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 従来のトクリュウ型犯罪は、主にSNSで集められた実行役同士が現場で初めて会うケースが一般的だった。しかし今回は、逮捕された高校生4人が元々同じ高校の同学年や友人同士であり、知り合いを誘って犯行に及んだとされている。

 少年事件に詳しい弁護士の二宮英人氏は、この新たな事件の構図について次のように分析する。

 「今回の事件は昔からあるパターン。先輩や、ある程度の関係性がある人から強く言われてやってしまったっていう事件だと思う。ただ、お金を持っている人がいるという情報が送られているところに、まさにトクリュウ型の特徴が現れている。この両方が重なった事件が起きた。知り合い同士での犯行だが、誰かがやめようと言えば抑えられる方向に行くが、逆に誰かが先にやってはいけない方向に進んでしまうと、『じゃあ俺もやらなきゃ』と続いてしまう。その結果、どんどんエスカレートしてしまって今回のような事件になったのではないか」。

 また知り合い同士については、以前からある上下関係により実行犯が追い込まれていたケースを想像する。

 「一般的に、上位の関係にある人間から言われた時に『やらないと家族に迷惑かかる』、もっとストレートには『家族が殺されるぞ、お前はここで生きていけないぞ』、と言われて、その恐怖の方に意識が行ってしまい、被害者のことを考えられない。もう自分が助かることに意識が行ってしまっている可能性はある」。

 今回は「リクルーター」と呼ばれる存在が、多くの実行犯に声をかけるわけではなく、1人をスカウトし、そこから知り合いに広がっていったという新たなケースとしても注目されている。

 二宮氏は「トクリュウ側としても、犯罪を実行する人をスカウトするのは大変。誰か1人、いい人材を見つけて、そこから広げられるなら、その方がありがたい。誰か友だちが多くて、悪いことに対する抵抗感がない人を見つけて、そこから広げて人数を集めてくるというのは昔からある。脅されているような状況であれば、人に相談することもなくなってくる。そうしてメンバーだけの考えになるほど悪く、過激な方向へと向かってしまう」と解説した。

 一昨年、友人の紹介から闇バイトに手を出し、海外への大麻が入った荷物運搬を引き受けたことで逮捕された経験を持つティム氏は、当時の自身の状況と心理を振り返る。

 「友人から『10万円の報酬がもらえる』という紹介があった。タイからイギリスにブランドバッグを運ぶという依頼だった。僕自身、離婚したり事業で失敗して借金があったり、精神的な部分で(正しい)判断ができなかったのかもしれない。タイからイギリスに運んだが、バッグに入っていた大麻を知らずに運んでしまった」。

 当時は「闇バイト」というワードも広く知られる前。ティム氏は「僕以外に3人いて、名古屋からタイまで、合計4人で運んだが、まさか自分が事件に巻き込まれると思わず、周りに友人もいるから大丈夫と、浅はかな考えだった。僕が関わった時は10代がトクリュウに手を染めることもなかったと思うが、犯罪に対する知識、リテラシーがない10代や若年層に広まっていると感じている」と述べた。

■デジタルネイティブの情報格差とリテラシーの課題
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