■手紙で知った“卵子提供先”の夫婦の愛、交流で芽生えた「責任の重さ」
卵子の提供と凍結を同時に行うプログラムに参加したAyaさん。マッチングが決まり、卵子提供を希望する夫婦から手紙が届いた時のことを次のように振り返る。
「マッチングが決まって、Intended Parentsから届いた手紙に感動した。妻が夫についてのプロフィールを書いて、夫が妻のプロフィールを書いていたが、ご夫婦がお互いにすごく愛し合っているのももちろん伝わってくるし、この家の子どもになったらすごく幸せな人生が歩めるんだろうなという温かい内容だった」(Ayaさん、以下同)
その後、血液検査などを経て、卵子提供を望む夫婦と初めてオンラインで対面した。
「zoomでは『初めまして』という感じだった。そこにコファーティリティ(卵子提供プログラム)の人もいたので、ちょっと遠慮がちではあったけど、お互いすごくビデオ電話でもいい印象を受けた」
手紙通りの印象で、安心して卵子提供できると思ったというAyaさん。採卵の3日前に開かれた食事会でも、最初から最後まで温かい夫婦だったと振り返る。
「本当に温かくて、私に気を遣わせないように家族の一員のように接してくれた。ご夫婦の間にお子さんがすでに1人いて、その子が私の手をつないでくれた。それがすごく嬉しくて。このご家族に引き取られたら、私の子どもではないけど、私の卵子もすごく幸せになるんだろうなと思った。『身体に負担だろうけど頑張ってね』という応援の言葉をいただいて。私は私でご家族に卵子を提供するという責任があったので頑張って挑んだ」
こうした様々な過程を経て、Ayaさんに「責任重大だ」という思いが芽生えたことについて、SHELLYは次のように語る。
「これはすごく大事なこと。『卵子提供』や『精子提供』と聞くと、『もう使わないからどうぞ』『ありがとうございます』とシンプルなやり取りを想像する人が多いと思うが、実際のプロセスを見ると、段階ごとに細かくコミュニケーションを取って、お互いの気持ちを大切に確認し合っていることがわかる。こうした丁寧なステップを踏まえた上で、もちろん責任も感じ、覚悟を決めてその段階に臨んでいるのだということが本当によく伝わってくる」(SHELLY、以下同)
「自分の遺伝子を大切に育ててくれる」選択できる交流の形
