■「子どもが欲しい欲望はなくなった」卵子提供を経て心境の変化が
卵子提供後も提供先の家族のことが気になりつつ、何気ない連絡をしていたというAyaさん。そんな採卵から半年後、Ayaさんのもとに「妊娠しました」という待望のメッセージとともに、エコー写真が送られてきたという。
「エコーの写真を送ってくれて、不思議な気持ちだった。自分が提供した卵子なので、自分の遺伝子を継いでいる赤ちゃん。すごく嬉しかった。ちゃんと育っているんだなと思った。数カ月に1回、エコー写真などが送られてきて、『赤ちゃん何週目に入ったよ』とか『何カ月目に入ったよ』とか」
無事にベビーが誕生したという連絡を受けたのは、2025年の夏だったそうだ。
「誕生したベビーの写真とお母さんの写真が一緒に届いた。すごく嬉しかった。写真を見るたびに本当に可愛いと思う。私自身、子どもはすごく好き。でも私が提供した卵子によって子どもが生まれた一連を見て、子どもが欲しい欲望はほぼなくなった。今はもうすごく満足。自分の子どもがすごく欲しい気持ちはない」
この言葉を受け、SHELLYは「すごく貴重な経験をされていますね」。その上で、多様な幸せの形について次のように語った。
「子どもが欲しいかどうかで悩んでいる女性は非常に多い。さらに『子どもを産むのが普通』と考える人も世間には多く、そうした悩みに周囲は『産めば好きになるよ』『子どもを持てば幸せになるよ』と言いがちだが、それは少し無責任ではないかと思ってしまって。子どもが欲しくてたまらなくて産んだ私でさえ、すごく大変な時があるから。だからこそ、自分の中で『子どもを持つか持たないか』の答えを出すのは本当に難しいことだと思う」
「自分で答えを出すための向き合い方はいろいろあるが、Ayaさんの場合は、自分たちではどうにもできなかった方々に、(卵子提供を通じて)自分の力で子どもをプレゼントできた。それによって、ある意味で満たされた部分もあるでしょうし、自分が関わったことで、一人の新しい命がこの世に生まれたという事実もある。考えれば考えるほど、本当に貴重な経験をされたのだと感じる」
日本では卵子提供によって新たな家族を迎えることが、アメリカほどポピュラーではない現状も。場合によっては「複雑な家庭環境」に映るかもしれないが、この点についてSHELLYは…
「日本では『家庭環境が複雑』とか『複雑な愛の形』と表現されがちだが、それは周囲が勝手なフィルターを通して見ているだけでは。その人にとって『今、幸せであること』が全てなのだと思う。いろいろな選択肢が増えているのはすごく良いこと。今回の件は私にとっても非常に勉強になった」
「会えたらラッキー」SNSに寄せられた質問と家族の絆
