働かずに酒、「おばさん」と呼ばれても…夫に内緒で10年にわたり「二重生活」 実母とともに殺害、絞殺事件の真相

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 犯罪心理学者の出口保行氏は「かなり自己中心的な犯行である。今回その二重生活というものが破綻しないうちは、自分の欲求を最優先させて生活をしていた。ただ今度は自分の思い通りではなくなってきた。それに対して不満を募らせるというような形をとっていった。最終的には殺意を持って死に至らしめる。要するに、こういうような関係性がなかったことにしようとするような思いが非常に強い」と推測する。

 さらに出口氏は、被告に世間に対する社会性があったからこそ、逆に誰にも相談できなかったのではと指摘する。「社会性がなければ、誰かに相談するとかできるのかもしれないが、(露木被告は)かなりいい顔を他の人には見せていた。まさか自分がそんなこと(二重生活)をしているというようなことを、誰かに相談することは一切できなかったのだろう」。

 また、「実行するか、しないかの時に、人間は“リスク”と“コスト”という2つを考える。実行してしまえば検挙されてしまうリスク。もう1つがコスト、その犯罪を実行することによって、自分が失ってしまうものの大きさだ。『それでも自分は相手を殺害したい』という思いを抑えられなかった。よほど強い殺意があったのだろう」とも語る。

 検察は、露木被告の「二重生活」をこう断じた。「被告人が始めた二重生活は、永続可能なものではなく、いずれ限界に達するもので、破綻は必至だった」「ストレスの原因となっていたことは理解できる」(検察の論告より)。このように一定の理解を示した上で、そのことを誰にも相談せず、問題を先送りした結果だと断罪した。

 事件のもうひとつの謎が「なぜ実母が息子の殺害に加担したのか?」だ。出口氏は「事件当時、とっさに事件に加わることを依頼されている。本人にしてみれば、本当に右も左もわからない興奮状態で、是非の弁別力があまりないうちに、基本的に事件に関わってしまったのではないか。その時にやはり『この息子が目の前からいなくなれば、少しは楽になるのかな』というような思いは頭をよぎった。それはあるとは思う。加担をしていくっていうのは、それなりに本人に否定的な感情があったからこそ、加担したと考えるべきだ」と語った。

拘禁刑12年の実刑判決
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