児相のイメージ変化と「189」の役割
大きなショックを受けたヤマダさんだったが、その後も子供のかんしゃくは収まらず、親子喧嘩が激しい状態が続いた。収まりがつかなくなったとき、第三者に介入してもらうのが一番だと考え、かつて渡されたパンフレットの番号に電話をかけようと思い直した。「知らない人が『どうしたの?』と聞いてくれるだけで、私自身も子供もハッと落ち着ける。そういう助けを求めて電話をした」。
しかし、行政の相談電話は夜間には対応していない。夜中にかんしゃくが起きた際の対処法を尋ねたところ、24時間受け付けている児童相談所虐待対応ダイヤル「189」を紹介された。ヤマダさんが「虐待ではなく親から相談したい」と伝えると、児相の職員から「189も児童相談所のこの虐待通報される場所じゃない。どんな子育ての悩みでも、相談してもらって構わないところだから、遠慮なくかけてください」と説明された。
その後、ヤマダさんが実際に電話をかけたところ、親身に相談に乗ってくれたという。さらに、児相側から「子供の得意・不得意などの特性が分かれば付き合いやすくなるかもしれない」と提案され、発達検査を受けることができた。
ヤマダさんは「発達検査の内容は学校とも連携され、社会で私たち親子を支えてくれるんだと実感した。児童相談所は子どもを救うだけではなく、困っている親を救う場所だというのをすごく実感した」とイメージが大きく変わった。
東京福祉大学の専任講師、藤田隆典氏は「介入してくれて助かったという声はなかなか上がりにくく、児相が来ると子供を取られる、警察を呼ばれるという怖いイメージが強い。ヤマダさんのような成功体験を社会で共有していく必要がある」と、行政側の情報発信やPRの重要性を訴えた。
(『ABEMA Prime』より)
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