去年1月、将棋界史上初の「女性棋士」誕生がかかった大一番。とてつもない重圧と戦っていた棋士がいた。「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」に参戦する中部トライキングスの柵木幹太五段(28)だ。
彼が戦っていたのは「棋士編入試験第5局」。対局相手は、勝てば歴史的快挙となる西山朋佳女流五冠(30)だった。世間で応援する者がほとんどいない完全アウェーの状況下、柵木五段は「駒を並べるときとか、ちょっと手が震えたりとか。すごいドキドキしていた」と極限の緊張状態にあった。しかし、同時に「こんな対局することない。相手にとって大事な対局だからこそ、こっちは全力で取り組むべき」と腹をくくっていた。結果、解説棋士からAI評価値で「人間を超えました」と評されるほどの会心の指し回しを見せ、見事プレッシャーを力に変えて勝利を収めたのだ。
「もしかしたら四段になれない可能性が…」
