しかし、運命の最終日。8番手とプレッシャーなく臨めたリーグで13勝5敗の成績で終えると、なんと競争相手が敗れ、最終日に5人抜きの逆転劇で次点2回による四段昇段を果たした。奨励会幹事の佐藤和俊七段(47)から結果を待つよう言われ、廊下のソファにうなだれて涙を拭った姿には、大学院も中退して臨んだ三段リーグ7年の計り知れない苦労が滲んでいた。
編入試験というあの大一番を経て、彼のメンタルは格段に強くなった。プロ入り後、目標だったフリークラスを抜け、加古川青流戦の決勝進出や竜王戦6組昇級など大舞台を経験。2025年度の勝率は7割を超え、今年ついに五段昇段も決めた。「過度に緊張することなくのびのび指せて、成績が出るきっかけになった対局」と編入試験を振り返る柵木五段。奨励会時代の重圧を乗り越え、覚醒した愛知の知将が、初出場となるABEMA棋戦でどのような盤上の戦いを見せるのか。多くのファンがその一手に熱い視線を送っている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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