
イーロン・マスク氏が率いる宇宙会社・スペースXが、ナスダック市場に新規上場し、時価総額は330兆円を超えています。
初値付けた後も株価上昇
日本時間13日午前5時ごろに終了したアメリカのナスダック市場。この日、最も注目されたのが、イーロン・マスク氏率いるスペースXのIPO=新規公開株です。
イーロン・マスク氏
「エル・セグンドの倉庫から始まった小さな会社が、今や史上最大規模のIPOで上場しようとしているなんて、確かに信じ難い話です」
135ドル、日本円にしておよそ2万1600円で市場に公開し、最初の取引である「初値」は150ドルを記録。その後176ドルまで上がるなど、上々の滑り出しを見せました。
終値は、公開価格からおよそ19%上昇した160ドル95セントで、日本円で約2万5700円まで上がりました。時価総額はおよそ336兆円です。
さらに、マスク氏の下で働く従業員らにも恩恵がありました。
ニューヨークタイムズによると、今回のIPOにより、現職および元社員400人がおよそ145億円を手にするとみられています。
イーロン・マスク氏
「どなたであれ、スペースXは皆さんを月へ、火星へ、そして最終的にはその先へと連れて行きたいと考えています」
スペースX上場12兆円調達
株式公開前から大きな期待が寄せられていたスペースXのIPO。
調達予定目標として、史上最大規模の750億ドル、およそ12兆円もの金額を掲げていましたが、公募の時点で2500億ドル、40兆円を超える申し込みが寄せられていました。
一方、ロイター通信によると、スペースXは宇宙部門などで2025年におよそ7900億円の赤字を出していて、現地の投資家からは過熱ぶりを指摘する声も上がっています。
今回新規発行された株式は5億5555万5555株。
日本にはおよそ1629万株が大手証券会社3社に割り当てられ、国内でスペースXの株を入手する場合は抽選となりました。
当選した投資家の男性に話を聞くと、スペースXの株には“金融資産”以上の価値があるといいます。
当選した男性
「家宝のように大切にずっと握りしめ、売ることを考えず、企業の成長を楽しみながら一緒に“観戦”するためのチケット、そんな位置付けで考えています」
お祭り騒ぎとなったスペースXの株式公開。専門家はこのように話します。
マネックス証券 広木隆氏
「イーロン・マスクの狙いは、AIも強化していきたいということ。AIという点では先行しているアンソロピックやオープンAIという強力なライバル企業があります。これに伍(ご)していくだけのAI事業をスペースXに成せるのかどうか。初日のIPOは大成功しても、3カ月後・半年後・1年後を見た時に、その高い株価が維持できるかどうかはまだ何とも言えないと思う」
(2026年6月13日放送分より)
この記事の画像一覧
