
都心から1時間半で別世界。標高750メートルの頂に現れる“天空の楽園”に、断崖絶壁の神秘的な渓谷も!
東京唯一(※島しょ部をのぞく)の村に、外国人も大興奮!意外と近くて意外と知らない東京の“秘境”のヒミツに迫ります。
檜原村に外国客
アメリカから来た人(59)
「都心からとても近いのに、大自然なのがスゴい」
今、海外からも注目されるのが、「東京最後の秘境」と呼ばれる多摩西部に位置する檜原村です。
本土で東京唯一の村で、広さは105平方キロメートル。その93%を森が占め、豊かな自然が広がります。
1900人ほどが暮らし、鉄道はなく、スーパーもわずか1軒の村ですが、海外のSNSで「東京に残った最後の村」と話題に。
村自らも“手軽に行ける秘境”を強く掲げる檜原村。実は都心から1時間半、「安近短」の穴場スポットとしても人気です。
パキスタン出身の人(26)
「ここは都心から1時間ちょっとで“東京”の違う一面が見られてビックリ」
アメリカ出身の人(36)
「檜原村は東京で最も自然が美しい」
「天空の楽園」とは?
そんな自然の中でも、まずみなさんが目指すのが「天空の楽園」。そこには、山岳モノレールに乗って向かいます。
ツアー参加者(50代)
「えぇ~怖い」
ツアー参加者(70代)
「後ろ振り返れない」
ツアー参加者(50代)
「首が痛~い。スゴ~い」
木々の間を縫うように、山の急斜面を進んでいきます。それは、さながらアドベンチャー。
「東京裏山ベース」ガイド
神野賢二さん
「もうすぐ(標高)750メートルまで行く。街とは全然、気温や雰囲気が違う」
モノレールで登ること13分。目の前に広がるのが、標高750メートルから望む「天空の楽園」。ミツバツツジと茅葺(かやぶき)屋根の古民家が織りなす、日本の原風景です。
ツアー参加者(50代)
「東京じゃないみたい」
天空にたたずむ茅葺屋根の古民家は、国の重要文化財「小林家住宅」です。釘などを使わず、木材同士をかみ合わせて建てる建築技法。江戸時代中期の姿を今に伝えています。
神野さん
「檜原村は山の上に古い家がある。谷間は日も当たりづらいし、水が出て崩れることもあって、山の尾根の上に道がある」
ツアー参加者(50代)
「電車で1時間くらいで違う世界」
「住んでいる所とは真逆の世界」
ツアー参加者(50代)
「都民になれる。ここに住んだら」
「(Q.ここに住んでも都民)都民!ここに住んだら」
「(Q.お住まいは?)千葉…」
スリル満点アドベンチャー
東京にいながら異世界を感じられると、このような“秘境”ツアーも人気です。
神野さん
「見上げてもらうと、2つの岩が割れているように…。実は2枚の大きな岩に見えて、下でつながっている。一枚の大きな一枚岩。両方(の岩を)合わせて神戸岩(かのといわ)という」
その神戸岩へ。ここからが“秘境”そのもの。
ツアー参加者(50代)
「心の準備をしてきた。靴も新調して。さすがに危険な気がすると…」
神様につながるといわれるこの道。人ひとりが通れるほどの細い橋を渡ると、前をふさぐ岩場にはハシゴがあります。
足元に気を付け、4メートルほどの岩場を登ります。実に、スリル満点のアドベンチャー。
登った先にあったのは断崖絶壁、渓谷の道です。
神野さん
「岩の間を抜けて鎖を伝いながら、奥に行きます。つかまりながら、ゆっくり行けば大丈夫」
鎖だけが頼り。幅20センチほどの激セマ遊歩道です。2億5000万年前の地層が作り出した、コケむす渓谷を進みます。全長は60メートル。すると、ガイドさんが…。
神野さん
「後ろを振り返ってみてください。大きな岩がだんだん閉じていく。そこから先は神域。昔からここは聖なる領域と、村の人からも大事にされていた」
実は、この渓谷の先の山頂にあるのが神社。神戸岩の左右の岩盤が閉じて見えるところが俗世との境界線。その先は神の領域だと言い伝えられてきました。
新緑とコケむした岩場のコントラストが最も美しい今が、人気の季節です。
ツアー参加者(50代)
「ここまで非日常に行けるのがスゴい」
ツアー参加者(70代)
「こんなところが東京都にあるとは。知る人ぞ知るだわ」
インド出身の滝マニアも…
そして檜原村随一、人気の絶景スポットがあります。
観光客がこぞって足を運ぶ「払沢(ほっさわ)の滝」。落差60メートル、4段からなり、東京で唯一「日本の滝百選」に選ばれています。
観光客(50代)
「大迫力!しぶきがスゴかった」
観光客
「ここに来たら、滝に行かなくちゃダメだよねって」
ここで出会ったのが、インド出身のカップルです。
マナノさん(23)
「(SNSの)写真を見てキレイだったから来た」
ニティヤさん(23)
「めっちゃキレイ。涼しいし」
聞くと、実は2人は「滝マニア」。今までも、いくつもの日本の滝を訪れていました。滝を巡るワケとは?
1年前、IT企業への就職で日本に来た2人ですが…。
ニティヤさん
「怖かったけど、チャレンジしてみようと」
マナノさん
「(Q.毎日パソコンに向かって仕事…)その“愚痴”に来ました」
慣れない日本で、滝が心の支えになっているとか。
ニティヤさん
「あそこに座って地元の話をした」
マナノさん
「インドにもこういう滝があるねと」
インドにも多くの滝があり、滝を見ることで故郷を思い出すといいます。
ニティヤさん
「滝は場所によって形も変わる。滝の音も落ち着く感じで好き」
“東京一”のレストランも
「東京最後の秘境」檜原村。
観光客(60代)
「ここは…東京都ですよね?自然の息吹を吸っている感じ」
観光客(50代)
「ずーっと広がる新緑がキレイ」
ここにしかない大自然を絶賛ですが、もう一つのお楽しみがあるといいます。
あることで「東京一」のレストラン。ご覧の盛況ぶりです。
来店客(60代)
「東京都で“一番高い”レストラン…高いって何が高いんだ?すごくおいしいステーキかと思ったら、標高が高い」
東京都で最も“お高い”場所、標高1000メートルにある“天空のレストラン”「とちの実」。
来店客(70代)
「ほら!おいしそうでしょ?すごく立派でしょ?」
名物は山の幸の天ぷら。その中でも…。
来店客(70代)
「やっぱり天ぷらはマイタケよね。おいしいね~」
これが、檜原村が誇る名物「天空マイタケ」。天然マイタケは標高1000メートルほどの深い山で育つとされ、“幻のキノコ”といわれますが、檜原村では標高850メートルで湿度と温度を徹底的に管理し、肉厚で芳醇(ほうじゅん)な香りを実現しました。
“天空レストラン”でいただけるのは、名物マイタケの天ぷらに、今が旬のウドの葉っぱやタケノコの天ぷらを盛り合わせた、ざるそばのセットです。
来店客
「マイタケがプリプリして大きい。香りが引き立っていて、おいしい」
他にも、地元の野菜やエビなどを盛り合わせた天丼などが楽しめます。
来店客(60代)
「おいしいですよ、肉厚で」
来店客(50代)
「しっかりとした歯ごたえがある」
来店客(50代)
「わざわざ食べに来ても良い」
リピートする目的も
こちらはリピーター夫婦。マイタケに加えて、リピートする目的があるといいます。
来店客(50代)
「家具を作りに来た。ヒノキで椅子や机や本棚も作れる」
レストランの隣にあるのが木材工芸センター。この日1時間半かけて作ったのが、ヒノキの椅子。多摩地域の高級ヒノキを使って、料金は2100円と格安。森の里ならではです。
来店客(50代)
「ヒノキなので香りが良い」
聞けば、今までにオーディオラックや机も製作。3つ合わせても1万円ほど。
来店客(50代)
「趣味の一つになりつつあって一石二鳥。三鳥かな。このごはんも」
絶品「まいたけぱん」
さらに今、天空グルメで話題なのが、お客さんでにぎわうパン屋さん「森の風°(ぷう)」です。
アメリカから来た人
「ここのパンは本当にオススメ。これが本当においしかった」
アメリカ人女性が絶賛なのがピザ。もちふわ生地にたっぷりのせているのは、あの“天空の里”で育てたマイタケです。
店員
「いっぱいのせると怒る、のせすぎだって。私サービス満点だから。ハッハッハッハ」
店主 浜中多夫さん(69)
「きょうは文句も言えない…撮影中だ…」
この店でパンを作って30年以上。村の清らかな水は、パン作りにぴったりだとか。
そんなお店で一番人気のパンが「まいたけぱん」です。
来店客(30代)
「うん!おいしい。チーズが入っていて、マイタケおいしい」
中にはたっぷりのマイタケとチーズが入って140円。
来店客(30代)
「『まいたけぱん』がおいしすぎたので追加で…」
思わず、追加で3個お買い上げ。
秘境中の“秘境”を探検
今、海外のSNSでも「東京の秘境」檜原村は拡散中。
檜原村とお隣のあきる野市にまたがる秋川渓谷で出会ったのが、アメリカから来た2組のファミリー。
アメリカから来た人(14)
「こんな東京は知らなかったよ。大都市で大きなビル街のイメージだったからね」
フロリダ・マイアミに住み、大のネイチャー好きだという2家族。
北海道から京都まで巡る2週間の旅の締めくくりに選んだのが、東京の秘境でした。その一番の目的が…。
神野さん
「梅雨の時期には、ここが川になる。今からヒミツの場所に案内します。ついてきてください」
地元の人も知らないような“秘境中の秘境”を探検するツアー。ガイドが見つけた穴場をこっそり教えるといい、海外から年間200人ほどが参加する人気ぶりです。SNSでも「自然との一体感を味わえる、魔法のような時間」と絶賛されています。
最初は水たまりのようだった川。倒木の下をくぐると、少しずつ広く、深くなっていきます。
神野さん
「ゆっくり行くよ」
さらに進むと、ひざまで浸かる所も…流れも速くなります。アドベンチャー感満載のリバートレッキングです。
アメリカから来た人
「東京に“行く”ことと“体験する”ことは別物。川からの景色はなかなか見られない」
ツアー参加者だけの“特権”も
歩くこと10分、川の上流にあったのは、地図にもあまり載っていない、ガイドさんとっておきの“ヒミツの滝”です。
神野さん
「近くに行こう。気を付けてね」
アメリカから来た人(49)
「魂が洗われる」
アメリカから来た人(45)
「オーマイガー!アメイジング。穏やかで美しい」
子どもたちも大興奮です。
“自然のアスレチック”は、このツアーに参加した人だけの特権です。
アメリカから来た人(47)
「皆でいつもこれやるよね」
アメリカから来た人(45)
「ここが今回の旅行で一番の思い出になった。東京にこんな最高に豊かで美しい自然があるなんて」
アメリカから来た人(54)
「ここは秘宝!天国だよ」
(2026年5月14日放送分より)
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