「イノベーションに必要なのはガラス張りのビルやおしゃれなラボスペースではない」参政議員がハコモノ批判 小野田大臣「大きな効果を生む」と反論 恵比寿のGSC構想めぐり

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「これまでにない挑戦」小野田大臣が意義を説明

小野田大臣
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 これに対し小野田大臣は「日本には優れた研究シーズがあるのに事業創出につながっていない事例が大変多くある。物理的にもバーチャル的にも海外市場やエコシステムの接続が弱く、物理的な研究ラボが国内に不足しているといった課題もある。GSC構想は既存政策を支える土壌として国内外の研究者、スタートアップ、企業、大学、研究機関、投資家、支援者などの関係者が一同に物理的に集積するエコシステムのハブを構築する、これまでにない挑戦的な取り組みだ。AIを含む科学技術政策やスタートアップ政策など既存の個別のイノベーション政策の効果も引き上げる横串のインフラを整備するとともに、グローバル水準の研究、事業化支援等のソフト面の支援を実施することでエコシステムの構築を促進するという政策的な位置づけと役割を担うものである。本構想を通じて世界的社会課題の解決や我が国の経済成長を実現するとともに、経済安全保障や外交力向上にもつなげてまいりたい」と答えた。

 川議員は続けてハコモノ行政の問題を取り上げた。「政府は都心の一等地に巨大な拠点を建設する計画を掲げていますが、そもそもこのハコモノに関しては不要だと思っています。イノベーションに必要なのは立派なガラス張りのビルやおしゃれなラボスペースといったハードウェアではない。シリコンバレーがなぜ世界的なスタートアップの聖地になったのか、その本質は国がハコをつくったからではなく、民間主導の情熱、研究者や技術者の自由な往来、失敗を恐れない挑戦文化、失敗しても再チャレンジできる社会的な通念、そして長年をかけて形成された資金循環と人材循環にあります。建物だけマネてシリコンバレー風にキャンパスをつくっても、中身である文化、制度、人材、資金循環が伴わなければただの立派なハコに過ぎず、人は集まらない。立派な建物と横文字の看板だけ整えても挑戦する人材も、リスクをとる投資家も、失敗を許容する文化もそこから自然発生はしません。むしろハコに予算と人材を吸い取られ、既存の現場が疲弊するという逆効果すら起こるのではないでしょうか」と指摘した。

 そして「既存の大学施設や全国に点在する優れた研究機関、産総研や公設試験場などのインフラを有効活用すれば研究スペースという点では十分に足りるはずだ。それにも関わらずなぜ都心の一等地に新たな巨大なハコモノを建設しなければならないのか。その建設・維持コストに見合うだけの追加的なイノベーション効果が本当に見込めるのか。費用対効果を示す定量的な根拠も含めて具体的にお答えください」と問いただした。

 これに小野田大臣は「フラッグシップ拠点についてですが、国内外の研究者やスタートアップなど多様な主体が一同に集積し、ディープテック分野の研究開発から事業化、海外展開までの支援を一気通貫で行う環境を整備することにより、ディープテック分野の研究成果を活用した新たな事業の創出、成長発展を促進しグローバルな社会課題の解決と国内の経済成長を目指すこととしています。こうした拠点の目的に鑑み、投資家、企業、研究機関や大学などの多様な主体の集積状況やスタートアップ創出の素地の有無、アクセスの良さ等を総合的に勘案した結果、東京都の国有地を活用することとなりました。このようなエコシステムの形成により研究開発期間が長くハイリスクなディープテックを活用した新事業の創出に挑戦する者が集い、イノベーションを継続的に創出することは世界的な社会課題の解決と経済成長につながる大きな効果を生むと考えています」と答えた。

「ハコだけで970億円」費用対効果を重ねて追及
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