「悪夢やフラッシュバックが」路上に血まみれの人々…現場で応急処置にあたった男性が語る秋葉原無差別殺傷事件

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 西村さんは国家資格の臨床工学技士、応急・救命処置の民間資格を所持していたこともあり、応急処置を申し出た。路上に血まみれの人が倒れていた。何が起きたかは知らなかった。

 3人の被害者と向き合った西村さんは「1人目と2人目の方に関しては出血量が多くて、呼吸が荒くて危うい状況だが一応会話ができる状況。3人目の方に関しては既に脈も呼吸もない、さらに危ない状況。その方に関しては止血と心臓マッサージ、胸骨圧迫を実施した。止血にあたったときの血液に触れた感覚や、心臓マッサージをしたときの手の感覚が、すごく鮮明に今でも手に残っている」と告白。

 精神的な負担も大きかったとして「たくさんの知らない人からカメラを向けられながら応急手当をやることは、ものすごいプレッシャーでした。精神的な負担でした。事件後にカメラに撮られることが苦痛になった。当時はガラケーと言って折りたたみ式携帯電話だった。これを向けられた瞬間にもう気分が悪くなる」と明かした。西村さんは、3人目に応急処置をした人が亡くなったことを後に知ったという。

 壮絶という言葉などで補うことのできない体験は、西村さんの人生を大きく変えた。「寝られなくなったり、悪夢を見たり、強いフラッシュバックが出て倒れてしまったり。精神的にも身体的にも負荷がかかり過ぎて、物事に集中できない状況。大学の授業に出席しても、授業の内容が全く頭に入らない。視覚障害とPTSDの2つを抱えた状態で生きていかなきゃいけなかった。なかなか就職しづらかった。巻き込まれたという気持ちは強く持っている。正直、その後の人生があまりにも辛かったので、事件に遭わない人生を歩みたかったなと今でも思っている」。

「バイスタンダーへの精神的なケアが足りない」
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