レシピや説明書も…「なんでも動画化」はストレス?助かる?「『文章の方が早い』は読める側の理屈」「“文字を読める=知的”とは限らない」話題の本の著者が指摘

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■「読める側の理屈」ビジネス層も動画へ移行する理由

ノンフィクションライター・稲田豊史氏
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 本や文章、動画との向き合い方などを多くの若者に取材してきた稲田氏は、テキスト派と動画派の捉え方の違いについて次のように語る。

「『文章の方が早く読めるじゃないか』『何百字の文章を読む方が何分かの動画を見るより早いじゃないか』それは読める側の理屈であって、読むのが苦手な人にとっては1000字、2000字の文章を読むより、5分の動画を倍速で見た方がいい」(稲田氏、以下同)

 また、テキスト派にとっては鬱陶しいと感じることもあるのが、動画の派手なオープニングやキャラクターによる導入の演出。『早く本題に入ってよ』と思ってしまうが、その演出にも実は意味があるという。

「ナラティブ(物語性)は情報の内容そのものよりも重要だとされている。導入(オープニング)で『♪チャーン』と鳴って、寸劇があって、そういう導入なしでいきなり結論だけ文章で一言で提示されても、『なんかちょっと入れない』ということもある。テキスト派にとっては鬱陶しいと思うことでも、そうやって導入しないと入っていけない人もいるという事実は認めないといけない。情報伝達効率の話だけだと、この話は見えてこない」

 動画がこれほどアップされるようになる前は、情報を得る手段のほとんどはテキストベースだった。それでも、不自由はなかったのではないか。

「それしかないから我慢してみんな読んでいたと思う。ビジネス書を読んでいた人たちが今読まなくなってきていて、ビジネス系の動画チャンネルに行っている。若者に限らず30代40代も長い文章を書物の形でまとめて読むのが苦痛だった人はいて、『同じことを動画で発信してくれるならそっちに行きますよ』となった」

「文字を早く読める=知的」ではない
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