レシピや説明書も…「なんでも動画化」はストレス?助かる?「『文章の方が早い』は読める側の理屈」「“文字を読める=知的”とは限らない」話題の本の著者が指摘

わたしとニュース
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■一見「動画の意味ある?」でも…「安心感」の役割

 動画化の波は行政手続きにも及んでいる。保育園の入園手続きの資料を読み上げたり、電子申請のフォーム画面を撮影して動画化する自治体もある。

 ただ、元の資料そのものを読み、申請フォームの指示に従って入力をすれば、動画を見なくても手続きは完了できる。こうした動画は何のためにアップされているのだろうか。

 取材した自治体からは、「動画では間違いやすいポイントが強調できる」「同じ画面を表示することで、不安にならずに手続きできる」などの声が聞かれた。動画は手続きに必須ではないものの、手続きをする過程で「安心感」を与え、寄り添ってサポートする役割が期待されているようだ。

「テキストの資料だけだと『自分で頑張って』という感じに受け取ってしまうこともある。だから動画にして説明することで、分かってもらいたい意思がありますよ、という雰囲気を出してくれるとちょっと安心できるのかもしれない」(月岡氏)

 一方で、動画なら何でもよいわけではなく、興味を引く工夫がない動画は見続けるのが苦痛になることもある。

「ちゃんと最後まで見られる動画は、最初に興味を引いて、興味をぶらさないように工夫がしてあるからだと思う。行政のスライドを読み上げているだけみたいな感じだと、ちょっとなかなか見続けるのが難しいのかな」

「でも漢字を読むのが苦手、文章を追うのが苦手という特性の方もいたり、外国から来て日本に住んでいる方は、PDF10枚の日本語の資料を読めと言われても難しい。そういう人にとっては動画があるのもいいことだと思う。必要な人もいるし、いろいろな伝え方がある方が結果ハッピーになるのではないか」

 多様な伝え方があるからこそ、救われる人がいる。それぞれの強みを認め合い、フラットに共存させていく視点がこれからの情報社会には求められているのかもしれない。

(『わたしとニュース』より)

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